青木の新店♪様々なラーメンを究めた店主が行き着いた「和出汁の中華そば」を堪能 神戸市
阪神青木エリアに3月末に出現したなんだかオシャレな店舗。街ゆく人も気になるようで、皆さん立ち止まって様子をうかがって行きます。看板には『中華そば 鈴鳴食堂 三番館(すずなりしょくどう さんばんかん)』(神戸市東灘区)と書かれています。
無機質なグレイの壁に大きな木のドアが印象的。窓から中の様子を伺い見ることはできないのですが、通りにまで漂う出汁のいい香り!カツオ出汁?昆布?とにかく誘われるように引き寄せられ、行ってみることにしました。
店内は、店舗の奥まで続くどっしりとした木のカウンターに、同じ色合いのスツールが並ぶクールなインテリア。奥の壁のペイントもアーティスティックです。
カウンターの先は丸テーブルでちょっと可愛らしいスペースに。シンプルで綺麗な店内は、女性ひとりでも気兼ねなく入れる雰囲気です。
同店は和出汁をベースにした中華そばがいただけるお店で、メニューは醤油と塩の2タイプ。迷いに迷って醤油ベースのワンタン入りの中華そばをお願いすると、その様子を見ていた店主が後で塩も作りますよ!と試食させていただけることになりました。
こちらは「dashiワンタン中華そば」です。澄んだ醤油のスープに香味油の輪が光っています。綺麗に揃えられた麺に低温調理を施したレアチャーシュー、シナチク、ワンタンが乗った上品な一杯です。
スープをひと口すすると、濃い出汁の香りがふわ~っと鼻から抜けます。主に鯖や宗田がつおの節類を使っているという出汁に、醤油の存在感もしっかりと感じます。
全粒粉のストレート麺をすすればさらりとスープを連れて来てくれて、そのちょうどいいバランスに、気づけば麺が一気になくなっていました。
ちゅるんとした皮の食感が楽しいワンタンはたっぷり4個も入って大満足。
店主の津葉井(つばい)さんは「麵屋こうじグループ」の東京の数店舗で15年勤務してきた職人さん。背脂たっぷりのとんこつラーメンから、つけ麺専門店、煮干しや次郎系まで、さまざまなジャンルのラーメンを作ってきました。
そんな中、和の素材で出汁をとっていながらラーメンとして完成している「和出汁の中華そば」と出会い、感銘を受けたんだそう。和出汁がラーメンとして完成するには”油”がポイントで、香味油だけでなく、チャーシューやワンタンの餡から出る油も大事な要素になるんだそう。
同じ和出汁をベースに塩と少しの醤油、鶏油(チーユ)で味を調えた「dashi塩そば」は、とてもシンプル。それだけに出汁の香りや全粒粉の麺の風味がより感じられます。
「素材は試行錯誤しながら吟味していますが、ブランドや産地にこだわって高価な1杯になるより、よくあるものを使いながら美味しく仕上げ、安く食べてもらいたい」と話す津葉井さん。
店名の鈴鳴食堂は、まさにそんな気持ちを表した名前。「鈴なりに人が集まって欲しい、鈴が鳴るような笑い声が聞こえる明るい店にしたい」という想いのもと、あくまで大衆の食べ物であるラーメンを気軽に楽しむ食堂にしていきたいんだそう。
メニューはまだまだ進化の過程だそうなので、また是非味わいに行きたいと思います。GW期間(4月29日~5月6日)には、味玉トッピング150円が100円になるチケットを配布するそうですよ(なくなり次第終了)!
場所
鈴鳴食堂 三番館
(神戸市東灘区北青木3丁目20-23)
営業時間
11:00~15:00
定休日
不定休
※公式Xのカレンダーでご確認ください
駐車場
1台