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韓国ドラマ「新ロコ女王」の誕生を予感させた2024年!大活躍の女優5人

Danmee

©Danmee

韓国のドラマ界では、ロマンチックコメディージャンルで活躍する女優を“ロコ女王”と呼ぶ。

称号を得るのはたやすいことではないが、一度呼ばれるようになれば女優人生は安泰と言っても過言ではないほど栄誉ある修飾語だ。

なぜならたった一言で、「この女優が出ているラブコメなら面白いに違いない」と思わせるパワーがあるから。確かな実績を残してきた証明になり、本国のみならず世界中からも注目される。

韓国ドラマは時代と共に少しずつ変化してきた。しかしラブコメの定番の流れは、何年経っても変わらず、国を超え多くの人に愛され続けている。そんな鉄板ジャンルを制する“ロコ女王”というワードは、韓国女優にとって最強の称号の1つ。

この修飾語を手に入れればスター女優への道が一気に開ける風潮があり、今年も多くの女優が同ジャンルのドラマに挑戦し、“新ロコ女王”の誕生を予感させた。2024年に大活躍した5人を紹介する。

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チョン・ジョンソ

チョン・ジョンソは今年、『ウェディング・インポッシブル』(tvN/2024)でラブコメに初挑戦した。

デビュー以来、泥棒や殺人鬼などパンチの強いキャラや、キレのあるアクションに定評のあった彼女だが、これまでとは180度異なるキャラクターを熱演。気は強いが愛らしさのある女性を魅力たっぷりに描き出した。

クスっと笑えるシーンをはじめ、涙するシーンもお手の物。トキメキと切なさまで観る者にプレゼントしたとして高い評価を得ている。

キム・へユン

キム・へユンは、『ソンジェ背負って走れ』(tvN/2024)での活躍により、ロコ女王の座に手をかけている。

『御史<オサ>とジョイ~朝鮮捜査ショー~』(tvN/2021)でも、見事なラブコメ演技を披露したが、『ソンジェ背負って走れ』はそれを大きく上回る人気ぶり。年末になり、1年を締めくくる各ランキングや授賞式で彼女の名を聞く場面も多くなっている。

10~30代の感情の変化を繊細に表現して視聴者の物語への没入度を高め、彼女だけの持つラブリーな魅力を発散したとの評価だ。

カン・ハンナ

カン・ハンナは、『正直にお伝えします!?』(JTBC/2024)で熱演を繰り広げ、視聴者に「オン・ウジュ役はカン・ハンナ以外考えられない」と言わしめた。

なかでも目の演技は秀逸。細かな感情の変化を繊細に表現し、視聴者からは立体的なキャラクターを作り上げたとの声が上がったほど。

また、以前から定評のある共演者とのケミストリーも抜群。コ・ギョンピョと共に、お茶の間に笑いとトキメキを届けたとして、今後の活躍がさらに期待されている。

ハン・ソナ

ハン・ソナは、『遊んでくれる彼女』(JTBC/2024)で、しっかりと爪痕を残した。なかでも注目を浴びたのは、愛らしい役作り。その姿がとても魅力的であることから、韓国語で熟した桃を意味する“물복숭아(ムルポクスンア)”というあだ名で呼ぶ人まで登場したほど。

映画界をメインに活動を繰り広げる実力派俳優オム・テグが相手役を務めたが、彼の演技に埋もれることなく存在感を発揮、役を見事に消化したと称賛の声が上がった。

パリオリンピックと放送期間が一部重なってしまい、視聴率を獲得できないのではないかと心配されたが、継続して数字を維持した点においてもロコ女王の片りんを感じさせている。

チョン・ソミン

チョン・ソミンは、『となりのMr.パーフェクト』(tvN/2024)で、ロコ女王の座に王手をかけた。

デビュー後、2作目に出演した『イタズラなKiss~Playful Kiss~』(MBC/2010)にはじまり、『この恋は初めてだから』(tvN/2017)、『還魂』(tvN/2022)を経て今年真価を発揮、今乗りに乗っている。

日本のドラマファンの中にも、親友から恋人へと発展する過程のこそばゆい感情を見事に表現しつつコミカル演技まで披露した彼女に、ロコ女王としての可能性を感じた人は多いのではないだろうか。

(ライター/西谷瀬里)

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