緑警察署 行方不明者発見で感謝状 緑消防団第二分団第4班に
新治市民の森の中で行方不明者の捜索に協力し、早期発見に多大な貢献をしたとして、緑警察署は2月19日、緑消防団第二分団第4班に感謝状を贈呈した。同署の金成賢一署長が、行方不明になった男性(16)を発見した同班の関佳広さんに感謝状を手渡した。
同署によると、1月25日午後1時40分ごろ、行方不明者の父親からの「息子がいなくなった」との通報を受理。父親から「私と息子の2人で新治市民の森を散歩していたら、息子とはぐれてしまった」と聞き、同署の警察官が同市民の森に急行した。
関さんによると、同森北側にある「にいはる里山交流センター」に警察官が集まっているのを見た同団の別の団員が関さんらに状況を伝え、関さんを含む団員6人が捜索に協力。警察官も6人が捜索に当たった。
関さんは、特別に同市民の森内でオートバイを使用する許可を得ており、年に数回、オートバイで巡回しているという。この日も、その機動力を生かして捜索に当たったところ、30〜40分後、森の東側(「D5」付近)で人影を見つけた。「迷子の方ですか」と声掛けしたが、男性が走って行ってしまったため、オートバイで追い掛けながら「お父さんが待ってるから、ちょっと止まって」と伝えたところ、男性は立ち止まったという。男性と共に森を抜け、父親が待つ同センターへ向かった関さん。息子と対面した父親は安堵した様子で感謝を伝えたという。
森歩く際の注意喚起も
新団員を募集中という緑消防団。団員としての使命感を持って対応したという関さんは「早期に発見することができて良かった」と語った。感謝状を手渡した同署の金成署長は「早く見つけていただき、本当に助かりました」と話していた。
同班の班長・荒井進一さんは「新治市民の森は結構深く、場所によっては『ジュラシックパーク』の世界みたい。道を外れて歩くと迷子になる可能性もある」と注意を呼び掛けた。