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『五ケ所湾ボートエギング大会』が開催【三重】優勝者のマル秘アイテムはキッチンタイマー?

TSURINEWS

五ケ所湾ボートエギング大会2024(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

2024年10月27日(日)今年もティップランエギングの聖地 五ケ所湾でボートエギング大会が開催されました。雨風が心配されましたが予報に反して曇り空の絶好のティップラン日和。聖地五ケ所湾に15隻の釣船と約100名のアングラーが集結。大会の模様や自船の実釣風景、優勝者のゲーム展開やヒットパターン、そしてティップランをデジタル化した画期的な釣り方をご紹介します。

五ケ所湾ボートエギング大会2024

大会は、アオリイカ3杯の総重量で勝敗が決まる特別ルールが採用され、各船のトップを競い合う形式です。朝6時から受付が始まり、開会式とルール説明、記念撮影が行われ、各船に分かれて7時に出船、12時には沖上がりというスケジュールで進行しました。

開会式(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

私が乗船したのは昨年も乗った「名古丸」さん。アングラーはゲストの森田菜月さんを含む7名で、昨年のリベンジを目指し、気合を入れてポイントへ向かいました。

出船風景(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

釣行開始

釣座は左舷みよしから3番目、最初のポイントは水深30mほど。うねりがありましたが、釣りに支障は出るほどではありません。

エギを落とし、リズムよくシャクっていると、同船したゲストのなっちゃんに早速アタリが!続いて私にも来ましたが、手応えが違う……なんとサバフグでした。

今年の五ヶ所湾はサバフグが多く、エギをかじられたりラインを切られたりするトラブルが絶えません。ポイントを変えて水深20m付近を流すも、またもサバフグ。

何度かポイント移動を繰り返し、ようやくトモ(船尾)で船中初のアオリイカがヒットしました。サイズもなかなかの良型で、船中に一気に活気が広がりました。

船中でアオリイカが揚がる(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

終始サバフグに苦しむ

その後、無線で他船の情報が入りますが、どの船も渋い状況が続いている様子。多くの船が苦戦を強いられていました。

私たちも湾の東エリアへ大きく移動し、定番のエリアを流してみましたが、思うように釣果は伸びません。唯一、トモの方にコウイカがヒットしたものの、他のアングラーもサバフグに苦しんでいる様子でした。

今回はエギを絞ってシンカー調整のみ行う作戦で流れが緩やかな時はノーシンカーでゆっくり落とし込んだり、流れる時はなるべく手前から落とし込んだりと試行錯誤を繰り返しますがアタリがあってもサバフグ。

そして何となく違和感があり合わせを入れるも乗らずなんだかなぁ……と思っていたらトモでヒット!やはりイカのアタリだったようでやらかしたと思っていたら何と船縁で墨を吐かれ痛恨のバラシ!ナイスサイズだっただけに悔やまれます。

後半、ようやく違和感があったので合わせを入れるも、イカは乗らず。

最後にみよしの方がパタパタ(DUEL(デュエル)エギ イージーQ)でヒット! 仕掛けはなんとダウンショットリグ(上にエギ、下にオモリ)……。残り5分で奇跡は起こらず12時ストップフィッシングとなり、結果は船中アオリ2杯、コウイカ1杯に終わりました。

船長にも結果を残したかったのですが、力及ばず悔しい結果となりました。

名古丸で揚がったアオリイカとコウイカ(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

大会の結果は?

帰港後は各選手の検量が行われ、成績発表と表彰式が執り行われました。

五ケ所湾全体でも釣果が渋く、多くの船が1桁の釣果でしたが、その中で唯一19杯の釣果を叩き出したのが昨年の優勝船「三吉丸」。

釣仲間の山本良太さんが、キロ超えを含む6杯のアオリイカを釣り上げ、3杯の総重量2,650gで圧巻の優勝を果たしました。

キロ超えも釣った山本さん(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

2位は「釣船屋たにぐち」智嘉丸の清野さん(3杯1,950g)、3位は「海桜丸」のクレイジーオーシャン太田さん(3杯800g)。私たちが乗船した名古丸は、1杯900gで10位となりました。

表彰式の様子(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

表彰式の後は、さぁやさん&森田菜月さんによるセクシーじゃんけん大会や抽選会が行われ、参加者が一体となって盛り上がり、無事に大会は閉幕しました。

じゃんけん大会(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

主催の「五ケ所湾釣船会」「南伊勢観光協会」様、スポンサー各社、各船長、そして参加アングラーの皆様に感謝申し上げます。この伝統ある大会がこれからも続いていくことを願っています。

大会スポンサーと釣り船(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

優勝者のゲーム展開とヒットパターン

優勝した山本さんに当日の戦略やヒットパターンを伺いました。

多くの船が湾外東エリアを目指す中、山本さんは三吉丸であえて西エリアを選び、勝負に出たこと、釣座じゃんけんでトモを引き当てたこと、エギを小型化したこと、さらに「ティップランDX」と呼ばれる新しい釣法を駆使したことも勝因となったようです。

山本さんは「スクイッドマニア ワイルドチェイス(フィッシングドラゴンズ オリカラ)3.0号」や「ティップランナー ピンクパープルゴールド 3.0号」がHITエギで、今回の大会では活躍したと話してくれました。

独自の釣法がハマり優勝した山本さん(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

キッチンタイマーが釣果のカギ

今回優勝された山本さんに送ってもらった画像の中に「キッチンタイマー」がありました。なにかの間違いかと思いましたが、実はこのキッチンタイマーこそ今回の優勝の立役者だったのです。

キッチンタイマーで着底を管理(提供:TSURINEWSライター・宮野伸一)

彼はキッチンタイマーを活用し、1投目で着底までの時間を正確に計測。2投目以降、タイマーが示す着底数秒前にラインを注視することで、着底直後にシャクり動作に移るタイミングを逃さず捉えました。

深場やうねりのある状況での効率的な釣りを実現し、他のアングラーと比べアタリを確実に捉えることができたのです。

さらに、キッチンタイマーを使って流し時間やヒットまでの時間も記録するなど、ゴムボートでの釣行経験を生かした戦略的な釣り方が際立っていました。

「ティップランDX(デジタルトランスフォーメーション)」とも言えるこの釣法は、ティップランのアナログな要素をデジタル化することで釣果を上げる新たな方法として、今後注目を集めるかもしれません。

応用を効かすことがポイント

ティップランエギングでは、着底のタイミングを逃さずシャクり始めることが重要です。エギが着底してそのままではイカが見切ってしまうため、ラインが緩んだ瞬間を捉えてシャクることがポイント。

特にウネリがある場合や根が荒いポイントで有効で、アタリを確実に捉えるための大事なコツです。

皆様のティップランエギングの参考になれば幸いです。

<宮野伸一/TSURINEWSライター>

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