元保育士ママが体験からシェアする保育園選びのポイント
元保育士でライターの【水野谷つむぎ】です。32歳で妊娠し、現在0歳と2歳の子どもの育児中です。私自身、保活では悩みました。保育園・幼稚園の両方で勤務したことのある私の経験から、保育園を選ぶ際のポイントや、入園後なるべく早く慣れてもらうために、家にいるときから出来る工夫をご紹介したいと思います。
見学前に必ずしておきたいこと、ナンバーワン
候補の園を選ぶ際には、自分なりの絶対に譲れないポイントを考えてみてください。例えば、以下のようなことです。
・勤務先と保育園の距離や方向
・保育方針
・5歳までの園か、2歳までの小規模園か
・園庭があるか、近くに公園があればそれでもOKと思えるか
・園や保育士の雰囲気
・保育料以外の雑費(図書費や布団のクリーニング代、おむつ処理費等の徴収の有無)
そして、それらの優先順位を書き出しておくことをおすすめします。絶対に入りたいという思いが強くなってくると、多少の無理があっても「なんとか通えるかも」と、思ってしまいがちです。ですが、仕事に復帰するにあたって無理は禁物。私の友人にも、保育園の申請は通ったけれど、「朝から徒歩30分以上は通えない」ということで、辞退した人がいます。
候補の園を決めて、とにかく見学に行く
自分なりの基準で候補の園をあげたら、電話をしてどんどんと見学に行き、次のポイントに目を向けることをおすすめします。
・対応してくれている保育士の目線。在園児はもとより、あなたのお子さんにも目を配ってくれていますか。
・4・5歳の大きい子どもたちの様子。挨拶や話し方、友だちとの様子など。その保育園で生活をしていった数年先のわが子の姿です。こうなって欲しいと思える姿が垣間見えますか。
・散歩に出かけた際の特に道路を歩いている様子。一番危険意識が強くなるときに、保育士や子どもたちはどんな様子でしょうか。
自宅で出来る、保育園に慣れやすくなる2つの工夫
元保育士の私が実体験のなかから感じた、子どもに対して自宅でもできる保育園準備の工夫は、以下の2つでした。
1. 保育園で触れそうな絵本を読んだり、歌を歌ったりする。
見知ったもの、耳に馴染んだものがある場ではリラックスしやすくなります。積極的に生活に取り入れてみて下さい。
2. 家でのルールを見直す。
保育園では大まかなスケジュールが決まっているだけでなく、生活のすべてに流れがあり、ルールもあります。例えば、食べる前の手洗い(手を拭く)や、みんなが揃ってから手を合わせて「いただきます」の挨拶をする、エプロンをするなど。当然、食事中に立ち歩くことはよしとされません。もし、家で普段から許されていることを止められたら、自由を奪われたようで面白くない気持ちになる子もいるでしょう。
こんなことを言うと「でも、うちの子座っていてくれないの」という声を必ず聞きますが、ポイントは「立ち上がる前に止める」ことです。現場では当たり前のこととして行われていますが、一般的には知られていないようです。
そのためにも子どもたちと一緒に食事をとることをおすすめします。食べている間にいろいろとやりたい気持ちはとっても良くわかります。それでも一緒に座って食べる!これ、とても大事です。座って食べることに慣れたら、大人が途中で席を立っても、子どもはそのまま座って食べていられるようになります。小さな積み重ねが、子どもの可能性を広げてくれます。
保育園は必ずしも希望通りの園に行けるとは限りません。そもそも入れない可能性だってあります。だからこそ「こんな園には入れたくなかった」と思うことがないよう、ご家庭ごとの譲りたくないポイントを明確にして、探してみてください。最後に、子どもの預け先は保育園だけではありません。困ったら違うアプローチも取り入れてみるといいかもしれません。
[水野谷つむぎ*プロフィール]
2歳と0歳の息子たちとのラブラブな時間を満喫するモンテッソーリアンです。元保育士経験をいかして、子育てマインドをお伝えする仕事をしています。
子育てマインドをアップさせて、子どもの「できた」を見つけること、それをたくさん集めて子どもとwin & winの関係を築いていくことを大切に子育てしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。