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【ネタバレ】『サンダーボルツ*』で描かれなかったバッキーとアレクセイ、ゴーストの過去が明かされる

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(MCU)映画『サンダーボルツ*』は、登場人物の内面に深く踏み込んでいく異色作だ。ときに“セラピー映画”とも呼ばれる本作の展開には、心理学や脳科学的なモチーフが巧妙に取り入れられている。

この記事には、『サンダーボルツ*』のネタバレが含まれています。

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描かれなかった内面性について-->

この記事には、『サンダーボルツ*』のネタバレが含まれています。

©2025 MARVEL

©2025 MARVEL「恥の部屋」

『サンダーボルツ*』で世界を襲うのは、セントリー計画によって恐るべき力を手に入れたボブの“虚無”を具現化したヴォイドだ。ボブが長年抑圧してきた苦しみや悲しみが、虚無感となって世界を呑み込む。ボブに触れた者は、みな自らのトラウマとも言える忌まわしい過去を見せつけられるのだ。

(c) 2025 MARVEL

(c) 2025 MARVEL

エレーナ・ベロワの場合、それはスパイの育成機関「レッドルーム」で試験のために友人を死なせたこと。USエージェント/ジョン・ウォーカーの場合、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)で失脚したのち、後悔と無力感のなかで家族にきちんと向き合えなかったこと。ヴァルの場合、幼少期に自分の失敗で父親が殺されたこと。そしてボブ自身の場合、暴力的な父親の虐待を受けていたこと──。

映画のクライマックスでは、エレーナを筆頭とするサンダーボルツのメンバーがヴォイドの内面に飛び込む。そこに広がる世界を、監督のジェイク・シュライアーは「恥の部屋」と呼んだ。米の取材では、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギから「(CGではなく)できるだけ実物で撮ってみては」という助言を受け、「思考のループにとらわれる感覚を実写で再現できたら面白いと思った」と語っている。

シーンの執筆に深く携わったのは、シリーズ「BEEF/ビーフ」(2023)でシュライアーと組んだイ・ソンジン&ジョアンナ・カロ。本編では描かれないが、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズとレッド・ガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、ゴースト/エイヴァ・スターのトラウマも検討され、一時は「全員の“恥の部屋”を脱出する」というクライマックスも本格的に準備されていたそうだ。

「アレクセイは収容所に入れられていた時のことで、ゴーストは孤児院にいたときのこと。彼女は透明人間になり、自分がどう思われているのかを知り、誰も自分に関わりたくないことを理解して悲しむのです。バッキーについてはあらゆる可能性を検討しました。バッキーには明らかなことがいくつもありますが、予想外の内容にしたかった。ジョアンナが執筆したのは、ボーイスカウトのキャンプで起きた屈辱的な出来事。しかし、それが本当に正しかったのかはわかりません。」

シュライアーは「キャラクター全員の過去を見せられなかったことはとても残念です」といい、「特にアレクセイの“恥の部屋”をお見せできなかったことが悲しい」という。おそらく、思い入れの相当深いシーンになっていたのだろう。

(c) 2025 MARVEL

(c) 2025 MARVEL

全員の過去を描くのではなく、ボブに集中するというアイデアはカロが提案したもの。「“ヴォイドを脱出する前に絶体絶命の瞬間が必要だ”とジョアンナが強く訴えたんです。それがヴォイドの核心につながるのであれば、ボブの“恥の部屋”をめぐる展開のほうが重要だと考えました」とシュライアーは振り返っている。

制作過程のアイデアは撮影されていないと思われるため、残念ながら今後、未公開シーンなどの特典映像で披露されることもないだろう。もっとも、セントリー/ヴォイド/ボブの関係はいまだ安定したとは言い切れない。『:ドゥームズデイ(原題)』などで再び闇が広がったとき、本作で使われなかったアイデアが蘇ることがあるかもしれない?

映画『サンダーボルツ*』は公開中。

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