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オフショアジギングで船中ブリ連発!【三重・魚勘丸】好ゲストにサワラにブリにヒラメ

TSURINEWS

魚勘丸の鰤ダービー開催(提供:週刊つりニュース中部版APC・水野武司)

昨年12月から三重県・鳥羽界隈のルアー船で鰤ダービーが開催中。2匹重量で争う優勝賞金はなんと50万円。欲に目がくらんだ初老アングラーの釣友たちと2月上旬に訪れたのは、鳥羽市相差の魚勘丸だ。カットウで忙しい誠司船長に無理を言い、近海ジギングで一攫千金を目論んだ。

魚勘丸で鰤ダービー参戦

当日午前5時半に民宿魚勘に到着。早朝から大にぎわいのロビーで温かいコーヒーをいただいた後、港で準備を整える。この日は最強寒波襲来の日で、北風が強く朝も強烈に冷え込んでいた。

平均年齢が高めのメンバーだが、ブリ好調の情報に皆意気軒高。寒い寒いと言いながらタックルを積み込み、アプリで乗船名簿に登録していざ出船。菅島の沖まで30分強の航程だ。

風はマシだが、昼からは爆風の予報。やがてエンジンがスローになり実釣開始。水深は80~90m。誠司船長によればベイトはカタクチでジグはTGベイトが鉄板だが、サワラも多いらしく「いっぱい切られてください!」のアナウンスが響く。

私も男は度胸!とばかりに清水の舞台から飛び降りるつもり買ったTGベイト150gをセットして投入。ワンピッチで底から探ってくる。

「ええ反応出とるよ!」とアナウンスされた直後、ボトムから速巻きしてストップを入れた瞬間、ゴツンとヒット。船中ファーストヒットはまさかの私だ。ゴリゴリ巻いてくると、浮いたのはブリ……ではなく少し小さめのワラサだった。

開始早々にお祭り騒ぎ

ふと見ると右舷ミヨシの米川さん、左舷ミヨシの伊藤さんもロッドを曲げている。開始からいきなり時合いだ。誠司船長は操船にタモ入れに大忙し。先に取り込んだのは米川さんで、こちらもワラサ。だが伊藤さんの魚は大きそうだ。

何度もラインを出されて、かなりしんどそう。やがて浮いたのはまぎれもなくブリ。ここで同船者がタモ入れしようとしたのだが……まさかのミスでブリが宙ぶらりんになり、あっという間にサヨウナラ……。

米川さんにワラサ(提供:週刊つりニュース中部版APC・水野武司)

本命ブリ登場

だが時合いはまだまだ継続。潮上りして再開すると、またもや伊藤さんのサオが絞り込まれた。今度もデカそうだ。同時に右舷の杉澤さんもヒット。もうお祭り騒ぎだ。

先に伊藤さんが浮かせてくると、今度も立派なブリ。これは誠司船長がきっちりタモでランディング。一方の杉澤さんは中層で無念のフックアウトとなってしまった。

ブリとファイトする伊藤さん(提供:週刊つりニュース中部版APC・水野武司)

60cm超マダイ浮上

その後の流しでもヒットはするものの、バラシが目立つ。杉澤さんは連続バラシでがっくり。柘植さんもバラシの後は苦戦している。

魚は食い気満々なのに、なかなか船に上がらないので船長もさぞもどかしい思いだっただろう。そんななか、伊藤さんが2匹目のブリをキャッチ。

絶好調の伊藤さん2匹目のブリ(提供:週刊つりニュース中部版APC・水野武司)

バラシに悩んでいた杉澤さんは60cmオーバーのマダイを手にし、米川さんはサワラもキャッチ。

杉澤さんに60cmオーバーのマダイ(提供:週刊つりニュース中部版APC・水野武司)

ジグ強奪犯サワラ確保

私はというと……フォール中の嫌な感触とともに、大事なTGベイトをサワラに持っていかれること2回。それでも予備のTGベイトで、ジグ強奪犯を逮捕しておいた。

筆者はジグ強奪犯を逮捕(提供:週刊つりニュース中部版APC・水野武司)

良型ヒラメ手中で全員安打

9時を回ると時合いが終わったのか、ピタリとアタリが止まる。ここまで全員キャッチかと思いきや、カヤの外だったのが市岡さんと柘植さん。市岡さんはバイトもなかったらしい。時合いでもパターンにハメないと、かなり苦戦するようだ。

それでも2人とも黙々とシャクり続け、少しダレた雰囲気のなかでついに待望のヒット。周りの声援を受けながら、市岡さんはブリを、柘植さんは良型ヒラメを手にし、これで全員ボウズなし。

予報より少し早く爆風になったので湾内に移動したが、こちらは音沙汰なしで少し早めの午後1時半に終了とした。

柘植さんは良型ヒラメ(提供:週刊つりニュース中部版APC・水野武司)

釣果としては十分満足なのだが、反省点も多くまだまだ修行が足りないと実感したのは私だけではないはず。肝心の鰤ダービーは唯一2匹釣った伊藤さんだったが、残念ながら最低重量の6.5kgに達せずエントリーならず。やっぱり地道に働くのが一番のようだ……。

ベイトはカタクチイワシ(提供:週刊つりニュース中部版APC・水野武司)

<週刊つりニュース中部版APC・水野武司/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年2月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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