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琵琶湖レイクトローリング釣行で63cm大型ビワマスが堂々浮上 順番間違えた同行者のお陰?

TSURINEWS

自己最長寸63cm登場(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

予想されたことだが、梅雨明けしたら猛暑酷暑。強烈な日差しやアスファルトやビルからの照り返しで都会の夏は厳しすぎる。週末は海も良いが、湖もいいよねと7月28日に琵琶湖でレイクトローリングの予定を立てた。狙いは琵琶湖の至宝と言われるビワマスだ。

ビワマス狙いレイクとローリング釣行

午前6時半、高島市の鱒屋さんに着いた時には既に暑く汗が噴き出す。今回のビワマス狙いレイクとローリングは、竹之下キャプテンのキングフィッシャー号にお世話になった。最近の様子を聞くと少し改善傾向にあるらしく、前日は50cm超を含んでリミットメイクしたとのこと。ただし、相変わらずキープできないチビマスやウグイは多いらしい。

レギュレーション

ビワマスにはレギュレーションがあり、30cm以下はキープできない。また、キープできるのは一人5匹までとされている。琵琶湖の固有種であるビワマス保護のためにアングラーも守ってもらいたい。

ベタ凪の中を疾走

同行のOさん、R君と私を乗せてキングフィッシャー号は全速でポイントを目指す。前日に良型が上がった白石へ向かうという。白石は、琵琶湖のど真ん中に浮かぶ磯群で1級ポイントである。水深70mラインでタックルをセット。船の進路は彦根市にあるタワーを向いていた。

6本のロッドを出す

左右からダウンリガー2本とレッドコア1本をルアーや水深を変えて流し、ビワマスにアプローチする。ルアーは、当日の天候や最近の傾向からキャプテンが決める。我々アングラーが入る余地はない。

のんびりとストライクを待つ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

どういったルアーを流すのか聞いてみたこともあるが、前日に良かったルアーを中心に種類の違うルアーをチョイスしてヒットしたルアーに寄せるそうだが、ビワマスのお好みは変わりやすいらしく、全てを同じ物にすることはしないそうだ。

序盤は無反応

ボートの後ろには合計6つのルアーが引かれているが、ロッドはピリッとも動かない。前日は、ストライクは少ないが比較的型が良かったらしいが、静かな時間が過ぎる。湖面でボートが動いているとはいえ、無風状態では汗が滴る……。

小型のビワマスがヒット

右舷のレッドコアが絞り込まれたので、予め決めていた順番で私がファイトした。これは30cm級のビワマスだったので、リリース。次もレッドコアにストライクが出たのでR君がファイトしたが、これはウグイ。Oさんは、ダウンリガーでファイトしたがフックオフと安定のロースタートでした。

しばらくして私がダウンリガーで40cm弱を仕留めたが、次も次もその次もノンキーパーやウグイでやばい雰囲気が流れる。キャプテンは、ルアーを変えたり船速や進路を変えたりしてビワマスを誘う。この釣りは、ヒットさせるまではキャプテンの役割でアングラーは待っているのみ……。

ビッグヒットもバラシ

のんびりとした雰囲気の中、右舷レッドコアがぶち曲がる。順番でOさんがリールを巻くが、スプールが滑って巻けない。コイツはデカいぞと船を止めてファイト。絡まないように他のタックルを手分けして巻き上げてOさんをサポートする。

長いロッドを胴からまげて強烈に引く魚に対して慎重に一定の負荷を掛けて巻き取る。残り20mでそろそろ見えるぞと思って湖面をのぞき込んだら、大きく曲がっていたロッドが天を仰いだ。痛恨のフックオフ……。

ロクマルか?

キャプテンから今のはロクマルありましたよと言われて落ち込むOさん。この釣りはこれが多い。しっかりと閂に掛かっていれば良いのだが、ルアーにじゃれつくような渋い日は、顔周りに外掛りすることが多く、それは大概バレます。

52cmビワマス登場!

直ぐにダウンリガーにヒットして私がファイトしたが、ノンキーパーでがっくり……。このまま時合い終了かと嫌な雰囲気が流れたが、それをR君が打開してくれました。落ち着いてファイトして最後も暴れさせずにネットに納めたのは52cmのナイスビワマス。私たちもキャプテンもほっとする1尾だ。

時合い到来で連発

時刻は9時過ぎ。時合いなのだろう、ダウンリガーにダブルで当たってきたりしてキーパーが増えていく。良く来るサイズは33cmまでで、たまに40cm前後の良型がロッドを絞り込む。キープすると判断したら、〆てクーラーに入れていく。

例年だと明らかに超えているサイズのみをキープするのだが、この日はメジャーを当ててクリアした奴をキープ。水温が高すぎて生簀に入れると弱ってしまうので、入れ替えができない。

50cm級ビワマスを追加

時合いは続かずに再び静かな時間が到来。先程まで当たっていたルアーは、管釣りトラウト用のワゴンセール品らしい。そのワゴンセール品からアワビを削り出して作ったハンドメイド品に交換。渋いビワマスの口を札束でこじ開けようという訳ではないと思うが、これが当たってバタバタと追加できた。

R君が仕留めた52cm(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

キャプテンがタックルのメンテで忙しかったので、私がビワマスを絞めていた時だった。レッドコアに今日3度目の激震。順番的には私なのだが、私の手にはビワマスとナイフ……。順番を飛ばしてR君がファイト(してくれて)、2匹目の50cm級をキャッチ……。それは僕のビワマスだよと口から出そうだった……(笑)。

63cmのビッグワン堂々浮上!

次もビックサイズと念じていたらアワビのルアーに激震。遠慮なく私がファイトする。リールを巻くが、スプールが滑って巻けずに逆にラインを引き出される始末……。間違いなくランカーだと思われる。キャプテンが船を止め、他のタックルを回収して魚とじっくりと対峙できた。ポンピングはフックオフにつながるので厳禁、ドラグが滑っても強気に巻き続けた。

50cm超え4匹(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

船が止まっているので、真下に向かって突っ込む魚を重く長いレッコアを腰溜めにして凌ぎリールを巻き続けた。やがて浮いてきたのは、見事なビワマス。ネットに納めてガッツポーズ。順番を飛ばされて羨んだけど、順番を飛ばしてくれて良かった~。63cmのビワマスに大感激だ。

良型追加で納竿

ちょうどこの頃から風が吹き出し、グッと過ごしやすくなった。灼熱から解放されて身体的には楽になったが、ストライクが極端に少なくなった。キーパーは11匹なので、あと4匹。なんとか良型を追加したいが、残り時間が厳しい。ギリギリサイズもキープして最後の15匹目を狙う。残り10分を切った時にダウンリガーにビックヒット。

型の良いキーパー(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

ヒットと同時にクリップからラインが外れてロッドがブチ曲がった。順番は私だったので、しっかりと楽しませてもらって50cmで締めくくりました。この日は、63cm1本と50~52cm3本、40cm前後4本と31~35cm7本でリミット達成できた。欲を言えば40cm以上でリミット達成したいですね。

ビワマスのカルパッチョ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

今後の展望

これからはイクラが入ったビワマスが期待できます。ただし、ビワマスには禁漁期間があり、産卵期の10月1日~11月30日は釣りが出来ません。チャレンジするならお早めに!

ビワマスの冷製パスタ(提供:TSURINEWSライター田中こうじ)

<田中こうじ/TSURINEWSライター>

琵琶湖

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