豊川市民集会施設 地域拠点 70年の歴史に幕 お別れイベントに150人
小田原市成田の地域コミュニティー拠点として長らく活用されてきた「豊川市民集会施設」が3月末に閉鎖された。3月29日には同施設でお別れコンサートなどが開かれ、閉鎖を惜しむ地域住民ら約150人が詰めかけた。
同施設は1954年、当時の豊川村と小田原市が合併することに伴い、市役所支所併設の公民館分館として開所したのが始まり。豊川エリアの中心に位置し、アクセスも良好なことから、自治会や地区社会福祉協議会、スポーツ団体などの活動拠点として使われてきた。
2007年から生涯学習センター分館、豊川支所が閉鎖された19年から市民集会施設と名称を変えながら70年以上存続してきた。コンサートは地区社協が主催した世代間交流イベントの一環として行われた。
最近では自治会や地区社協、ボランティア団体が管理も行ってきた同施設。20年ほど活用してきたという豊川地区社協の栢沼行雄会長(78)は「ここで活動していた団体がほかの施設にほぼ収まってくれたのでひと安心していますが、コミュニティー拠点がなくなった喪失感もある」と残念そうに話した。