大神商店会 防災を楽しむ 初イベントが盛況
大口・神之木地区を中心とする大神商店会(小野寺知恵会長)主催の防災ベント「エンジョイ!まなBOUSAI」が7月31日、かなっくホールで開催された。
年始の能登半島地震などから、「防災をテーマにした地域イベントに取り組みたい」と今年度初めて開催されたもの。開会式のオープニングアクトでは、同商店会と西寺尾小学校の児童たちが協力して制作した地元ソング『未来へつなごうオオカミタウン』を、児童と商店会のメンバーらが一緒にステージに上がり合唱した。メンバーの中には同小の卒業生もおり、世代を超えて音楽で交流を深めた。
ホールイベントでは、横浜市消防局が制作した『みんな森の仲間とおおかみのサイレン』の朗読や、元港南消防署長で絵本作家なとりまさあきさん脚本の大地震への備えをテーマにした朗読劇も行われた。朗読を担当したのは、横浜市を拠点に活動するNPO法人声物園。表情豊かな声で作られる世界に、参加者たちは引き込まれていった。
ホワイエでは、縁日イベントも開催。商店会によるこども縁日では、菓子のつかみどりを行い、子どもたちの笑顔が広がった。さらに今回は、区役所・消防署・警察署ともコラボ。消防ブースでは、同商店会のキャラクターの入ったオリジナル隊員証がもらえる消火器チャレンジが行われた。防火・防災クイズも開催され、楽しみながらも災害対策について考える貴重な時間となった。
初めての開催を終えた小野寺会長は、「楽しさと防災学習のバランスなど、難しさもあったが、まずは一歩踏み出せたことがよかった。商店街単位での防災イベントの新たなモデルケースとして広まっていけば嬉しい」と振り返った。