八王子IC北イオンモール 商業街区が着工 開業は2026年春予定
イオンモール(株)とイオンネクスト(株)は8日、滝山町で進めている複合商業施設「(仮称)八王子インターチェンジ北」開発計画でB街区の建築工事に着手したと発表した。A街区は昨年5月に着工済み。2026年春の開業に向けて地域の期待も高まっている。
計画では八王子インターチェンジに近接する広大な敷地を活かした複合商業施設を新たな都市スタイルを発信する「八王子北部の拠点」と位置付け。AとBの二つのエリアで構成され、A街区にはイオンネクストの顧客フルフィルメントセンター(CFC)と商業機能、B街区には商業施設を設置する。具体的な店舗構成は今後発表される見込みだがシネマコンプレックスやライフスタイル提案型店舗、飲食店などが計画されている。
初のCFC併設型
CFCは、最新のAIとロボットを駆使した最先端の物流拠点。ネットスーパーのサービスを担い、幅広い品揃えの生鮮食品や日用品を迅速に顧客へと届けることができる。徹底した温度管理が可能なコールドチェーンや24時間稼働するロボットにより、最大5万品目の中からわずか6分間で50品目の商品のピッキングができるという。CFC自体は千葉県に続く2カ所目だが、商業施設との併設は同社初。
今回着工したB街区は敷地面積約2万9千平方メートル、延床面積約1万8千平方メートルの地上3階建。300台の駐車場を備え、26年春の開業を目指す。一方のA街区は敷地面積約6万5千平方メートルのうち、CFC棟(地上4階建)の延床面積が約4万平方メートル、商業棟(地上6階建)は約1万6千平方メートル。駐車台数40台。商業棟は26年春、CFC棟は同年秋の稼働開始を予定している。
オンラインとオフラインの融合による新たなライフスタイルの提案を掲げている同施設。「モノ・コト・トキ」の提供をキーワードにしており、B街区の中心に広場を設け、地元の行事や近隣の道の駅と連携したイベントなどを開催することで地域住民が集う公園としての機能も提供する。A街区の敷地内にはバスロータリーを整備し、八王子駅と施設を結ぶ路線バスの運行も計画されている。
建設費高騰が影響
21年の計画発表当初は23年春に着工し、25年春に第1期開業、26年に第2期開業としていたが、資材費の高騰や建設業界の人手不足などの影響で時期がずれ込んだ。イオンモールの広報担当者は「B街区も着工し、A街区の工事も順調に進んでいる。地域の皆様には完成を楽しみにお待ちいただき、開業の際にはぜひお越しいただければ」と話している。