趣味も仕事も家族との時間も、大切にできる書斎とは?
リモートワークやおうち時間が増え、家で仕事や勉強、本を読んだりといった機会が増えた現在。おしゃれな書斎スペースを設けたいと思う方も多いのではないでしょうか。
書斎スペースは、使い勝手のよい間取り・機能を兼ね備えれば便利なスペースに仕上がる一方、不便な書斎になるとあまり部屋自体に行かなくなる…といった失敗例も。
今回は、おしゃれな書斎スペースのつくり方を実例とともにご紹介。書斎の種類についても解説します。
書斎はオープン型とクローズ型の2種類
書斎とは家の中につくられる読書や仕事などをするためのスペースのこと。完全に仕切られた書斎となる「クローズ型」と扉がない「オープン型」の2種類があります。
それぞれの特徴を解説しましょう。
オープン型は比較的取り入れやすい
オープン型の書斎を設置するメリットは、リビングやダイニングと同じ空間に設置するため、書斎にかけるスペースを削減できる点です。書斎はどうしてもプライベートな空間になるため、リビングやダイニングなどほかのスペースより優先度は下がってしまいます。オープン型の書斎にすると居住スペースを削らずに設置できるため、比較的導入しやすい点が魅力です。
デメリットは、周りの生活音や話し声が聞こえやすいこと。仕事や読書などを一人で集中して行いたいという方には、オープン型よりクローズ型の書斎のほうがおすすめです。
クローズ型は集中できる
個室タイプの書斎となるため周りの音をシャットアウトでき、集中しやすい点が特徴です。クローズ型の書斎を設置するメリットは、完全な個室となるためプライベートな空間を確立できること。オープン型と違い、周囲の環境に左右されることがありません。
デメリットは、書斎の分だけ居住スペースが削られることです。
書斎をつくるポイントは?
注文住宅に書斎を取り入れる際は、自分や家族の使い方によって間取りや住宅設備などを決めていくことが大切です。
書斎づくりのポイントをご紹介します。
書斎の利用目的を確認する
どのような書斎にするか考える際は、書斎の利用目的を確認することが大切です。本や漫画を読むゆったりとした読書スペースにしたいのか、バリバリ仕事ができるワークスペースにしたいのか、そのどちらも両立できる空間にしたいのかなど利用イメージは家族によってさまざま。
書斎の利用目的を明確にすることで、防音性や調光などどの部分をこだわりたいかが定まります。
Wi-Fiルーターの近くに書斎をつくる
書斎の失敗例として、Wi-Fiルーターから遠い位置に書斎を設置したため電波が弱いというケースが挙げられます。パソコンやタブレットなどの使用を想定している場合、Wi-Fiルーターから近い位置に書斎をつくったり、書斎にLANケーブルをつなげられるようにするのがおすすめです。
エアコンを使うのか検討する
書斎を設置する際、エアコンを導入するか悩む方も多いのではないでしょうか。オープン型の書斎であれば空間がつながっているため新たにエアコンを設置する必要はありませんが、クローズ型の書斎はエアコンを設置しなければいけないことも。
書斎にエアコンを付けるかどうかは、想定される書斎の使用頻度から考えるとよいでしょう。「エアコンが必須な夏場と冬場はダイニングやリビングを書斎代わりにする」などといった代替案がある場合、設置する必要はありません。
自分の想定する暮らし方に合わせて書斎の空調設備も考えていきましょう。
照明の明るさに注意する
書斎を設置した際、思ったより手元に届く明かりが少なく、読書や仕事がしづらかったということもよくあるケースです。デスクライトと天井のライトの2種類を取り付けたり、南向きの窓を取り付けるなどといった工夫で、手元を明るく照らすようにしましょう。
おしゃれな書斎の実例4選をご紹介
今回は、おしゃれな書斎の実例4選をご紹介!家族との距離感を保てる書斎や、家事動線に優れた間取りも解説します。
実例①リビングで家族との距離感を確保できる書斎
リビングの隣室に書斎を設置した実例。書斎には窓を取り付け、カーテンを上げればリビングを見渡せる空間となっています。自分一人の時間として集中したいときはカーテンを下げ、家族との距離感を保ちたいときはカーテンを上げられる便利な書斎スペースを実現しています。
また書斎には窓を設置し、明るい自然光が入るように設計している点もポイント。書斎の壁紙はグレーで統一し、シックで大人な雰囲気を醸し出しています。
実例②外の様子を眺めながら仕事ができる書斎
デスク側に窓を設置し、自然光が直接降り注ぐように設計。書斎はデスクとちょっとした棚を置いてシンプルに仕上げ、リラックスして読書を楽しむというよりはデスクワークで集中できるよう特化した書斎となっています。
書斎の窓からは、自宅の庭を望めるようになっているのも嬉しいポイント。子どもが遊ぶ姿を感じながら仕事に集中できます。
実例③スタイリッシュな窓がおしゃれな書斎
白を基調としたシンプルな書斎。壁付けのデスクで、集中できる空間をつくっています。
デスクの反対側にはスタイリッシュな細長い窓を設置。FIX窓ではなく開閉式の窓にすることで、機能性も確保しています。
大人っぽいクールな内装デザインにするには、窓の形もこだわりたいところ。シンプルなホワイトの内装によく映える窓となっています。
書斎とパントリーをつなげることで、集中できる空間に。パントリーとは、キッチンの食料品や貯蔵品をストックできる収納空間のこと。パントリー付近に書斎を設けることで、生活音をシャットアウトして集中力を保てる空間に仕上がります。
実例④将来的には子ども部屋に!?可変性のある書斎
書斎にデスク、本棚、ギターを導入して過ごし方が限定されない書斎に。漫画などを置くことで、子ども部屋としても活用できる空間に仕上がっています。
書斎のそばは階段の踊り場となっており、こちらも本を置くフリースペースに。フリースペースに腰掛けたり、書斎に入ってくつろいだりと、さまざまな方法で読書できるスペースとなっています。
まとめ
今回は、読書も仕事にも打ち込める書斎スペースのつくり方や実例をご紹介しました!書斎スペースは、間取りや設置場所次第で長く使える便利な空間に仕上がります。
ぜひ書斎づくりの参考にしてみてくださいね!