エスカレーターの“黄色い線”の正体→「ちゃんと理解してなかった…」「気をつける」
エスカレーターに乗ると、「黄色い線の内側に乗りましょう」と案内が流れます。この“黄色い線”とは、いったい何のためにあるのでしょうか。ここでは、その正体と「エスカレーターの正しい乗り方」についてご紹介します。
黄色い線の正体は……?
結論から言うと、エスカレーターについている黄色い線の正体は「安全な立ち位置」をしめすものです。
エスカレーターは安全な乗り物ですが、サイドの部分に衣服や靴が巻き込まれる事故が発生しています。これは、ステップのギリギリに立つと起きやすく、エスカレーターを利用する以上誰しも起こりうることです。
こういった事故を防ぐためにも、踏み台に黄色い線を目印として入れて、ガイドラインを設けています。
エスカレーターの正しい乗り方
「黄色い線の内側に立つ」以外にも、守るべき注意事項がいくつかあります。エスカレーターに乗る際には、次のポイントを意識して安全に利用しましょう。
1.手すりにつかまる
コロナ禍により、エスカレーターの手すりに極力触れなくなった人は少なくないのでは? じつはわたしも、感染対策のために手すりにつかまらない習慣がつきました。
しかし、安全面で言うとNG。きちんと手すりにつかまり、安定した状態で乗るのが適切です。
2.立ち止まって乗る
急いでいるときなど、エスカレーターを歩いた経験もあるでしょう。2人乗りのエスカレーターは、歩く人のために右側をあけてしまうものです。
しかし、エスカレーターは歩くことを想定してつくられていません。つまり、立ち止まって乗るのが本来の使い方なのです。エスカレーターを歩行すると、つまづいたり踏み外したりして事故につながる恐れがあります。
これを受け、埼玉県では条例を施行。エスカレーターの安全な利用を促すため、片側あけではなく、左右に立ち止まって乗るよう声がけをしています。
※参考:埼玉県「エスカレーターの安全利用について」
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0310/escalator/escalator.html
3.大きな荷物やベビーカーは乗せない
エスカレーターは人を運ぶことを目的とした乗り物です。そのため、キャリケースなどの大きな荷物はもちろん、ベビーカーを乗せるのも原則NG。落ちる、転倒するなどのリスクと隣り合わせです。エレベーターを使うようにしましょう。
靴ひも・ロングスカートにも注意!
エスカレーターは“黄色い線”を守り、正しく乗れば安全です。ただし、靴ひもがほどけていたりロングスカートのすそが長かったりすると、黄色い線の内側に立っていても巻き込まれる可能性があります。
エスカレーターに乗る前の“ひと確認”で、思わぬ事故を防ぎましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア