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本町中2年草間さん 踏切事故対策に寄付 自由研究契機に社会貢献

タウンニュース

感謝状を手にする草間さんとエスコートゾーンが設置される予定の鶴巻温泉駅横の踏切

本町中学校2年の草間琉(りゅう)さんがこのほど、自らの貯金を神奈川県内の踏切に設置される視覚障害者用の横断帯「エスコートゾーン」の設置費用として寄付した。2月28日には、県から感謝状が贈呈された。

草間さんがエスコートゾーンについて知るきっかけとなったのは、小学校6年生の自由研究。電車に乗る機会が多く、視覚障害者が踏切を使う場面も目にしていたため、「自分にも何かできないか」と夏休みに調べ始めた。

そんな中で、2022年に奈良県で発生した踏切事故を知った草間さん。視覚障害者が踏切内に立ち入っていたことに気づかず起きた事故で、踏切内に点字ブロックがないことに疑問を持ったことから『踏切の点字ブロックエスコートゾーンについて』をテーマに自由研究をまとめた。その内容は、ベネッセ教育総合研究所主催の「第19回全国小学生『未来』をつくるコンクール」で優秀賞を獲得している。

エスコートゾーンとは、点字ブロックが設置できない横断歩道や踏切内などで、視覚障害者の手がかりとなる突起形状の横断帯のこと。「自由研究だけで終わらせたくなかった」と草間さん。点字ブロックやエスコートゾーンは設置に費用がかかることも分かったため寄付を検討したが、当時は寄付先が見つからず叶わなかったという。

しかし昨年、県のホームページで12月が寄付月間であることを知り、寄付について再度調べたところ、24年度と25年度の2カ年で県道に接する踏切29カ所にエスコートゾーンの設置計画があることがわかった。そこで、これまで貯めてきた貯金を「エスコートゾーン設置のために使ってほしい」と寄付することに決めたという。

県によると、秦野市内では25年度にエスコートゾーンを鶴巻温泉駅横と渋沢駅横の踏切の2カ所に設置する予定がある。草間さんは「寄付して良かった。これで踏切事故がなくなってほしいと思う」と話している。

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