新スイーツ「よもぎあんめん」誕生の予感【家そば放浪記】第263束:遠鉄百貨店(明治屋ストアー)で買った、萬藤(久保島本舗)『蓬蕎麦』518円(1人前172円)
よもぎ餅が好きだ。
遠い昔、それこそ今から40年ほど前。埼玉県鴻巣の羽鳥家の本家に行き、総勢30人以上、苗字が全員「羽鳥」の親戚たちと、よもぎ狩りに行った。
そしてそのよもぎをその日のうちに、羽鳥のお母様、羽鳥のお婆様たちが手分けして「蓬餅」にしてくれ、きなこで食べた。激ウマだった。
私がセブンイレブンに行ったら80%の確率で買ってしまうのも『北海道十勝産小豆使用 よもぎ香る草もち』だし、それはもうよもぎには目がないのだが……
『蓬蕎麦(よもぎそば)』だと……?
これまで数々の「茶そば」を食べては、いまいち深いところまでの理解が追いつかず、他と比べると浅めの感想になってしまっていたが、今回は「茶」ではなく私の好物「蓬(よもぎ)」ときた。
今回こそ、しっかり語れる気がする……
──と、その前に……
すごい渋い色!
しかも畳の部屋の香りがする。それこそ、なんというか、凛とした空気が漂う「茶室」のような……って、感覚が「茶」になってるやん! 違う違う、今回は茶ではなく「蓬」なのだ。しっかりしろ、俺!
デカい鍋に湯を沸かし……
6〜7分ほどゆでて……
ほう、いかにも「蓬」な緑!
ハイ、完成。
して、そのお味は──
う〜む。確かに茶蕎麦とは違う気もするけど、ぶっちゃけ、茶蕎麦とほぼ同じみたいな印象ではある。
もしも「格付けチェック」でYOSHIKIやGACKTが「どっちが茶蕎麦で、どっちが蓬蕎麦?」と問われても、けっこう悩むのではないかとさえ思う。
言われてみれば、たしかに蓬……くらいのよもぎ感だと思ってもらって差し支えないと思う。これまた非常に難解な蕎麦だ。
食感はツルツル。相当にツルツルしていて、かつ水気を感じる清涼感もあり、なぜか「流しよもぎ蕎麦とかやったら合いそうだな」と思ってしまった。色的にも映えそうである。
「家そば」か「外そば」かなら……これは難しいなぁ〜。「そば」としてのパワーで言うなら家かなとは思う。また、温で食べるものでもなさそうだし、う〜む……。
以前も同じようなことを書いた気がするが、常識とか歴史とか、ひとまず忘れて、一気にスイーツに転じてしまった方が良い気もする。
つぶあんとあわせたり。黒蜜と合わせたり。京都のくずきりのような、「よもぎあんめん」みたいな新スイーツにしてみるのもアリかと思う。
かき氷的な細かい氷と、よもぎそばと、つぶあんと、みかんなどのフルーツミックス、そして黒蜜。それらをズルッといただくのだ。
意外と合いそうなので、今度やってみる!٩( ᐛ )و
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24