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派遣職員が市長に報告 能登半島地震の支援終え

タウンニュース

穴水町での支援活動を報告する豆成さん(左)と質問する初宿市長=4月2日、市役所応接室

能登半島地震の被災地に6カ月間派遣されていた市職員が4月2日、支援活動を終え初宿和夫市長に報告を行った。職員は水循環部に在籍し、現地では被災した下水道の復旧活動などに当たった豆成(まめなり)俊一さん(33)。「震災から1年と少し経つが、まだまだ(復興活動が)追い付いていないところもあった。今回経験させてもらったことを、八王子でも役立てていきたい」と支援活動で得た知見などを語った。

派遣地は石川県穴水町で、期間は昨年10月から今年3月31日まで。豆成さんは、この春で同部に在籍して12年目を迎えたベテラン職員。昨年5月から先に派遣されていた同部の別職員とバトンタッチする形で現地入りした。

現在も仮設住宅で暮らす住民がいる穴水町。全国の自治体から集まった職員らと共に復興業務に当たるなかで、豆成さんは専門である、下水道の復旧工事のための調査や工事発注などに従事した。

災害時の応急処置も

報告会では、倒壊した建物がそのまま残っていたり、1階部分だけ潰れた家屋などもあったことを報告し、「地震が起こってから1年と少しだが、まだまだ手付かずの状況のところもあった」と話した。

下水道の復旧活動に関しては、地下で水を運ぶ管路の約6割ほど(約23キロメートル)が被災していたことを説明。地盤の液状化が原因で、マンホールが浮き上がっている箇所が多数あったことや、一部で汚水がマンホール付近までせり上がっていたことから「応急処置としてポンプで汲み上げるなどして対応した」と報告した。

また、印象に残ったことを初宿市長に聞かれ、宿泊した学生寮の提供などをしてくれた穴水町役場の職員たちのことを話した。基本的な炊事は個人で行っていたが、「被災されて大変ななか、牡蠣やブリなどのおいしい海産物を振る舞ってくれた」と思い出を振り返った。報告を聞いた初宿市長は「十分に休んだ上で、今回学んだことを八王子でも生かしてほしい」と豆成さんをねぎらった。

資源循環部は環境省から表彰

3月17日には、市資源循環部が行った被災地のゴミに関する支援活動に対して、環境省が市を表彰した。

対象は初宿市長と同部職員10人。2024年1月1日の地震発生後、1月6日から2月9日まで交代制で石川県の能登町や志賀町に職員が現地入り。また5月から6月にも派遣され、延べ95日間、災害廃棄物仮置場の設置運営などの活動を行った点が評価された。

液状化で浮いたマンホール=豆成さん提供

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