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​【第7回熱海怪獣映画祭プログラム#3「全国自主怪獣映画選手権EX2024 熱海大襲撃スペシャル」 】「温泉シャーク」井上森人監督のアマチュア時代の3本を一挙上映

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静岡新聞論説委員がお届けするアートやカルチャーに関するコラム。今回は10月26、27日に熱海市で開幕した第7回熱海怪獣映画祭プログラム#3「全国自主怪獣映画選手権EX2024 熱海大襲撃スペシャル」 から。

2018年に始まった「熱海怪獣映画祭」は毎秋の開催を欠かすことなく、今年が第7回。全国の怪獣映画ファン、特撮ファンのみならず多くの映画関係者が集う2日間として、すっかり定着した。

開催2日目午前のプログラム「全国自主怪獣映画選手権EX2024 熱海大襲撃スペシャル」は、2014年から映画監督の田口清隆さんが主催する「全国自主怪獣映画選手権」の関連企画。今回は「熱海怪獣映画祭」がきっかけで誕生し、各地で7月から上映が続く映画「温泉シャーク」の井上森人監督を特集した。

アマチュア時代の作品である「無明長夜の首無しの怪獣」(2018年)、「県立武蔵野魔法高校にんきもの部ドラゴン狩り物語」(2019年)、「愛を知らぬ巨人 エチゴ・ザ・インパクト~令和四年のベルトルト・ブレヒト~」(2022年)を、スペインから帰国したばかりの井上監督本人のコメントを交えて上映した。

別作品で怪獣が暴れているシーンと、その怪獣の首のない〝残骸〟を組み合わせて作ったという「無明長夜-」。男子高校生特有のオラつきと脱力系ギャグと土着の〝竜伝説〟をごった煮にした「ドラゴン狩り物語」。新潟県の広域アートフェスティバル「越後妻有 大地の芸術祭 2022」で上映された「エチゴ・ザ・インパクト」。井上監督の「器用」な一面が垣間見えた。

「エチゴ・ザ・インパクト」は、2023年5月に亡くなったイリヤ・カバコフの「棚田」が撮影場所の一つだったのが印象的。周辺ではこの年、巻上公一さん(熱海市)率いる「ヒカシュー」がカバコフにささげるライブを行っている。新潟での「熱海つながり」を発見してうれしくなった。(は)

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