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新潟の「いいもの」を全国発信する産地直送型通販サイト「新潟直送計画」

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新潟の「いいもの」を全国発信する産地直送型通販サイト「新潟直送計画」

「美味しいものがたくさんあるのに、新潟の人はアピールが下手でもったいない」という言葉をよく耳にします。そこでアピールが苦手な生産者に代わって、全国へ生産物の魅力を発信しているのが「新潟直送計画」というECサイトです。今回は「新潟直送計画」を運営している「株式会社クーネルワーク」の鈴木さんにお会いして、いろいろなお話を聞いてきました。

株式会社クーネルワーク

鈴木 沙耶 Saya Suzuki

1995年村上市生まれ。新潟大学教育学部卒業後、株式会社クーネルワークに就職する。2021年より第12代にいがた観光大使を務めており、現在は新潟銭湯大使を務めている。古民具など古いものが好き。

新潟を発信したくて、観光大使まで経験する。

——鈴木さんは「新潟大学」の教育学部に通っていらしたんですよね。

鈴木さん:はい、小学校の先生になりたかったんです。

——それがどうして民間企業で働くことに?

鈴木さん:高校時代に教わった先生が民間企業で働いていた方で、幅広い経験を持っていたのでお話が面白かったんですよ。私もいろいろな社会経験を積むことで、幅広く厚みのある教員になりたいと思って、民間企業に就職しました。

——なるほど。「株式会社クーネルワーク」を選んだのはどうしてなんですか?

鈴木さん:新潟を発信する仕事に就きたかったんです。新潟にはいいものがたくさんあるのに、それをアピールするのが苦手だと言われていますよね。そこで地方からでもインターネットを通じて全国へ発信できて、生産者の力になれることに魅力を感じたんです。

——だから「第12代にいがた観光大使」も務めていたんですか?

鈴木さん:もともと目立つことが好きというのもあったんですけど、「新潟直送計画」での経験を生かしつつ別なかたちでも新潟を発信してみたかったんです。20代のうちに挑戦したいと思ったので社長に相談して承認をいただき、2021年から一年間「第12代にいがた観光大使」を務めさせていただきました。

——経験してみていかがでしたか?

鈴木さん:普通はできないような経験をさせていただき、人前で話すことが得意になりましたね。ときどき講演のお仕事もあるんですが、観光大使の経験が役に立っていると思います(笑)

——現在は「にいがた銭湯大使」を務めているとか……。

鈴木さん:私は古いものに興味があって、昔からあるような銭湯にもよく行くんですよ。それで「新潟浴場組合」さんにお願いして「にいがた銭湯大使」を拝命しました(笑)

生産者と消費者をつなぐ「新潟直送計画」。

——鈴木さんは「株式会社クーネルワーク」で、どんなお仕事をされているんでしょうか?

鈴木さん:弊社で運営している「新潟直送計画」というECサイトへ出店していただける生産者を探して、マーケティングやブランディングなど出店までのサポートをおこなっています。

——出店者はどんなところで探しているんですか?

鈴木さん:インターネットで探すことも多いんですけど、農産物直売所やセレクトショップを回って探すこともあります。商品の裏側を見て生産者の確認をするクセがついちゃいましたね(笑)

——まさしく職業病ですね(笑)。「新潟直送計画」に出店してほしい生産者を見つけたら営業をはじめる、と。

鈴木さん:そうですね。新潟は上から下までかなりの距離があるので、移動に時間がかかって大変です。でも、最近は慣れてしまって距離感がバグってきちゃいましたね(笑)

——確かに相当な距離ですもんね。他にもやっていて大変だと思うことはありますか?

鈴木さん:新潟の生産者って、つくることは得意なのに売ることは不得意な方が多いんです。良い商品をつくっていれば、誰かが売ってくれると受け身である方がまだまだ多いと感じます。そうした生産者や職人にECサイトのメリットをわかっていただくことが難しいですね。特に年配の方にはインターネットの説明も大変なときがあります。

——どういうものかわからないと、出店の判断もできないですもんね。

鈴木さん:でも、最近はおかげさまで知名度が上がってきたので、理解してもらいやすくなりました。あと、私のおじいちゃんとおばあちゃんは米農家をやっていたので、生産者の気持ちがよくわかるんです。

——それは鈴木さんの強みですね。さて、「新潟直送計画」に出店することで、どんなメリットがあるんでしょうか?

鈴木さん:メリットはいろいろあるんですけど、まず、届いた伝票を貼って送るだけの、管理や手間がない最低限のコストで出店できること。また、レビューなどを通じて生産者が消費者とつながることができるところだと思います。生産者のなかにはエンドユーザーの声を聞いたことがない人も多いんです。そうした方々がお客様の感想や要望を聞くことで商品づくりに生かしたり、モチベーションアップにつながったりしています。

——なるほど。

鈴木さん:例えば、ある生産者はユリの花しか作っていなかったんですけど、お客様の声でモチベーションが上がって雪下にんじんの生産もはじめました。そんなふうに変化が生まれたり、成長が見られたりすると私もやりがいを感じますね。

——商品についてのアドバイスもしているんですか?

鈴木さん:売り方のアドバイスをさせていただいています。「新潟直送計画」を利用される方の半分がギフト目的なんですよ。ですから、贈って喜ばれるようなパッケージをご提案していますね。それによって売り上げが大幅に上がることも多いんです。

——今後はどのように仕事を続けていきたいですか?

鈴木さん:販路に困って悩んでいる生産者がいたら、これからもサポートしていきたいですね。県内どこへでも伺いますので、ご相談いただきたいです。そうすることで「新潟直送計画」の成長にもつながっていったらいいですね。

——ちなみに、将来は学校の先生になる予定なんでしょうか?

鈴木さん:教員になりたい気持ちもありますが、古道具のセレクトショップをオープンして、つくり手の思いを伝えていきたい気持ちもあります。興味の幅が広いんです(笑)

株式会社クーネルワーク

新潟市西区小針3-37-30 樋口ビル15号

025-378-0560

9:00-18:00

土日曜休

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