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【小樽】大正8年創業のアイスクリーム店「美園」の冬限定メニュー!鍋焼きうどんの魅力とは?

Sitakke

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HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。

地域で愛される老舗店を紹介するコーナー 「ザ・ロングセラー・愛されるにはワケがある」。
今回は、小樽の名店をご紹介します。

北海道で初めてアイスクリームを販売した歴史あるお店 で、今の時期しか味わえない 熱々の絶品メニュー に注目!
創業 106年の老舗「美園」 が守り続ける伝統の味とは――?

106年の歴史を誇る老舗 「アイスクリームパーラー 美園」

小樽駅前から海側に少し下ると、一本の長い商店街が姿を見せます。
港町・小樽の歴史と共に歩んできた「都通り商店街」です。

アーケードのある商店街としては、北海道で2番目に古く、今年で104年の歴史を数えます。
この通りには、古くから店舗も多く、昭和の初めに創業した老舗が軒を並べます。

そんな中で、大正時代に創業した店があります。

大正8年創業、今年で106年を迎えるのが、「アイスクリームパーラー 美園」です。

"美園アイスクリーム"といえば、北海道で初めてアイスクリームを販売した店として有名です。
レトロで懐かしい味は当時のままで、低脂肪、無着色、無添加で作られる、昔ながらの製法がいま現在も人気です。

なぜ真冬にアイスクリーム店を紹介するかというと、この寒い時期にしか食べることができない、体も心もあったまる、ある名物があるというのです。

厨房に立つのはアイスクリームパーラー美園の三代目、漆谷 匡俊(うるしや・ただとし)さん。

その漆谷さんが作る絶品熱々グルメというのが大正時代からその味を受け継ぐ、時期限定の「鍋焼きうどん」です!

お客さんの目の前でフタ取り、提供します。

地元客:「うわぁ~ぐつぐつ。おいしそー!」

地元客:「(これが)目的で きました。」

地元客:「冬になったら鍋焼きうどんを食べたくなる。」

鍋焼きうどんの味を聞いてみると…

地元客:「これうちではちょっと出せない味だね。いいダシ出てますよ。」

地元客:「このダシだけ売ってほしいわ。」

お客さんたちが口々にしたダシのうまさ。
そのダシの秘密を教えてもらうために、ちょっとだけ厨房にお邪魔させていただきました

三代目 漆谷匡俊さん:「(ダシは)かつおの本節と、ソーダカツオと、さば(節)のスペシャルミックス。すっきり透明なダシを取るには、灰汁をよく抜く。」

漆谷さんは若いころ、東京銀座のレストランで修行。 料理のいろはを学び、小樽へと戻ります。
そして、三代目として美園を継ぎました。

美園は創業した大正から昭和にかけては、丼ものやカレーなどを出す大衆食堂でした。
その、美園の人気メニューの中のひとつにあったのが、鍋焼きうどんだったのです。

当時、鍋焼きうどんは15銭でした。
その後、時代は進み、美園は食堂を閉めます。

当時から大人気だったアイスクリーム一本で商売していくことにしたのです。

そんな中で、アイスクリームの販売が落ち着く冬の間、お客さんの間からも「何か温かいものが食べたい」という声が聞こえ始めます。

そこで、当時「まかない料理」として出していた鍋焼きうどんを、客に提供すると、いつしかそれが冬の人気メニューとなっていったのです。

女性客:「めちゃくちゃおいしかったです。麺がつるつるで、おつゆもおいしかったです。お麩にもおつゆがしみてて。」

三代目 漆谷匡俊さん:「具はやっぱり天ぷらですね、かまぼこ、ねぎ、しいたけ、たけのこ、お麩、卵、ほうれん草、そういう感じのもの10品入ってます」

三代目 漆谷匡俊さん:「寒いときにお腹もあったまる、心もあったまる、小さい子から年配者まで食べられる。寒い時期に食べてもらえる鍋焼きうどんが最適だったってことですよね、結果的にね」

女性客:「鍋焼きうどんは寒い時だね。」

女性客:「これ食べるしょ?食べたら今度ね、アイス食べて帰るの。」

アツアツの鍋焼きうどんを食べたあとの、デザートとしても大人気なのが、この大正時代から続く美園のアイスクリーム。 北海道で初めてアイスクリームを製造・販売したという歴史のある一品です。


”初めて”のお客さんの反応は?

初めてお店に来たというお客さんに話を聞きました。

札幌から:「ネットで調べて。このレトロな雰囲気がよくて」

札幌から:「普通のアイスクリームにはない、さわやかさがあってクセになる。また食べたいなと思う味ですね」

スタッフ:「いま北海道、真冬ですが…」
札幌から:「道民ですねよね!やっぱり。あったかいところで食べるアイスがいいんでしょうね」

中でも一番人気のアイスメニューというのがこちら!プリンパフェ。

女性客:「プリンパフェ。いっつもこれしか食べないんだもん。」

アイスクリームの上に乗ったプリンは自家製のため数量限定となっています。

三代目漆谷匡俊さん:「小さい子どもから、年取った人まで食べれるのがアイスクリームであり、鍋焼きうどん。そこにできたらもうひとつ、ほっとする味というのがあったらいいなと。モノづくりに関しては、追及はやめない。これで満足しているわけではない。もっともっとおいしくなるはずだと。」

三代目 漆谷匡俊さん:「いつまでできるかお約束はできない。あと何年かは大丈夫でしょう。」

鍋焼きうどん 1,000円

鍋焼きうどんが食べられるのは毎年10月ころから5月ころまでの秋・冬・春限定!
レトロな風情が人気の美園さんで、大正時代から続く、鍋焼きうどんとアイスクリームを楽しんでみてはいかがでしょうか?

【アイスクリームパーラー美園】

住所:北海道小樽市稲穂2(都通り商店街)
電話:0134-22-9043
営業時間:午前11~午後5時
定休日:火曜・水曜

※掲載の内容は番組放送時(2025年1月28日)の情報に基づきます。

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