幻想と郷愁の風景描く 小野路で個展 きょうから
小野路町のギャラリー&ショップ「ニジリス」で、画家・星野哲郎さんによる個展が開催される。期間はきょう5月15日(木)から31日(土)まで。開廊時間は午前11時から午後5時まで。
星野さんは武蔵野美術短期大学で学び、卒業後は造園美術の分野に従事。その後独立し、現在はフリーの画家として活動中だ。2020年東京パラリンピックに合わせた企業カレンダー制作では、全国約2500人の応募者の中から15人に選出されるなど、実績を重ねてきた。作風は、自然と機械的構造を融合させた幻想的な世界観が特徴。近年は地元多摩市や小野路の風景に着目し、そこに宿るぬくもりや記憶を織り込んだ作品を多数手がけている。
今回の個展開催の背景には、今年死去した兄の存在があるという。兄は多摩ニュータウンの開発事業に携わっており、その影響で星野さんも多摩に居を構えるようになった。幼少期から「神童」と呼ばれた兄は、星野さんにとって常に尊敬の対象であり、大きな精神的支柱でもあった。「作品を手元に置きたいと思っていただけた方に、ぜひ足を運んでほしい」と星野さんは話している。
(問)ニジリス【電話】050・3150・8587