【駿河区・満里古茶屋】静岡ブランドの自然薯たっぷりとろろ定食 閉店した店引き継ぎリニューアル
静岡市駿河区の自然豊かな場所にある「満里古茶屋」では、静岡産のブランド自然薯を使った「とろろ定食」が絶品。粘り気たっぷりのとろろは、麦ご飯との相性も抜群で、胃に優しく秋バテ解消にぴったりです。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ長年地域で愛されてきた味を引き継いだ店
静岡市の国道1号線バイパス・丸子ICから車で約2分。体験施設「駿府の工房 匠宿」のすぐ北側、静岡市駿河区丸子にある「満里古茶屋(まりこちゃや)」。
長年地域で愛されていた茶屋の閉店に伴い、2025年4月にその名前と思い、そしてとろろの味を引き継ぎリニューアルしました。
店内は新しくなっているものの、シンボル的ないろりを囲むテーブルはそのままです。
地元の食材をふんだんに使った料理を目当てに、家族連れやシニア層など多くの人が訪れています。
「とろろざる(1000円)」は、とろろに付けて食べるそばが絶品です。
豪華な「自然薯とろろ定食」
店の自慢のメニューは、静岡の山の恵みが詰まった「自然薯とろろ定食(1600円)」。
とろろ汁と麦ご飯に加えて、小鉢が3つに汁物やフルーツも。おぼんの上が豪華で賑やかです。
静岡産ブランドの自然薯を使ったとろろは、とにかく粘り気がたっぷり。
まずは、とろろをそのまま味わってみました。
まろやかで、なにもかけなくてもおいしいのです。老若男女に愛されそうな定食です。
「ほんやま自然薯」でこだわりのとろろづくり
自然薯の種類は「ほんやま自然薯」。静岡市葵区にある山翠園藤田農園のものだけを使っています。
静岡市の本山地区を中心に一本ずつまっすぐに育てる「本山方式」で栽培されています。水分量が少ないため芋感が強く、もっちりとした強い粘りと風味の豊かさが特徴です。
おいしさのポイントは、自然薯を皮付きのまま手ですりおろすこと。
とろろに粒感が生まれ、食べ応えがアップするそうです。さらに風味が増し、コク深い味わいに仕上がります。
満里古茶屋 店主・冨岡健士さん:
自然薯の風味を際立たせたくて、だしにカツオとサバと昆布を使い、一晩水出ししています
このすっきりしただしに、焼津のカネジュウ食品の「あいじろみそ」を使用。
京都の白みそと田舎みその中間のような味わいで、こうじを多く含んでいます。「とてもお芋に合う」と店主の冨岡健士さんは話します。
だしの甘みを感じながら、自然薯の風味も消さない絶妙なバランスです。
麦ご飯はガス釜で炊き上げる
麦ご飯にかけて食べれば、さらにうまさがアップ。
満里古茶屋・冨岡健士さん:
お米は地場のものを使いたくて静岡県産100%、いまはコシヒカリを使っています。電気釜ではなくガス釜を使うことで、お米の粒立ちも良く、食感も甘みも出ます
麦の割合は3割。消化しやすいようにした「押し麦」を一緒に炊き込んで作ります。
小鉢にも旬野菜を使用
月替わりの小鉢は、この日は肉じゃが・サトイモのから揚げがあり、旬の食材が使われています。
満里古茶屋・冨岡健士さん:
サトイモは煮て味を含ませてから揚げてあります
このから揚げが、メイン料理になるぐらいおいしかった!
小鉢に使う野菜は青果店から地物をオーダーして仕入れているそうです。
胃をいたわる とろろの効果
冨岡さんによると、自然薯に含まれるアミラーゼという酵素は胃の消化を助ける効果が期待できるそうです。
セットにはわさびとねぎも付いているので、好みの組み合わせで楽しむことができます。
また、自家製のだししょうゆもあり、味変を楽しめます。
静岡の自然の恵みをぜいたくに味わえる「自然薯とろろ定食」は、胃に優しく栄養も豊富で、秋バテ気味の体を優しく労わってくれる一品でした。
■店名 満里古茶屋
■住所 静岡市駿河区丸子3321-3
■営業時間 11:00~16:00
■定休 月・火
■駐車場 5台
※この記事は2025年9月20日にテレビ静岡で放送された「くさデカ」をもとにしています。