女性の中にも格差が!?
格差社会といわれるようになって久しいが、今は女性の中にも大きな格差が生まれ問題になっているという。9月17日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「女性の階級」という本の著者で社会学者の橋本健二に問題点を聞いた。
橋本「男性はほぼ100%現役世代は仕事に就いていますから、それなりの収入がある人が多いんですね。これに対して女性は職に就いたり、就かなかったり、辞めたりすることもあります。それから配偶者も非常に収入が多い方もいれば、収入の少ない配偶者もいるということで、実は男性の中の格差よりも女性の中の格差の方がはるかに大きいんですね。これが女性の中の格差という大きな問題で、これまでそれほど多くは取り上げてこなかった問題なんです」
小島慶子「数年前にある女性政治家とトークショーをやったんですね。その時に女性政治家が『女性に対する差別をなくそう』とおっしゃって、私も『そうですね』とお話を伺っていたら、会場にいらした女性の方が手を挙げて『あなたたちは非正規雇用の女性の現実が見えてない。あなたたちがイメージしてるのは正規雇用の女性。そんな人はごく僅か。世の中の大半は非正規雇用で食うや食わずの低賃金で働いている。あなたたちは現実が見えてない』って言われたのが忘れられないんです。女性の中でも発言する機会があったり、メディアで取り上げられる女性は強い立場にいる人。大部分の女性はそうでない人が多く、実はその中にも細かい階級があるっていうことですよね」