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【越後みしま竹あかり街道】秋の夜を灯す竹の光 三島の竹あかり街道、静寂と美の競演

にいがた経済新聞

2024年10月26日、新潟県長岡市の脇野町本町通りでは、「越後みしま竹あかり街道」が開催された。すっかり秋の風物詩となったこの催しは、地元三島地域で伐採された竹から、竹灯籠を製作し、通り沿いの約1kmにわたって並べて火を灯すというもの。現地では、「三島ライトアップ実行委員会」を中心に2010年から行われており、年々問題となっている放置竹林の利活用にもなっている。今年は、天気にも恵まれ、雨天だった昨年にも増して多くの人が参加していた。

約1キロも続く竹灯籠

当日は16時頃、会場内の浄福寺の境内で竹灯籠の点灯式が行われると、周囲には、道行く人々を静かに迎える光の道ができた。17時頃にもなると、辺り一面はすっかり暗くなり、柔らかい雰囲気に包まれた。切り絵作家・小熊美穂子さんの作品も並べられ、道行く人々は、切り絵と竹灯籠が創り出す幻想的なひとときを楽しんでいた。また、地元の寺院である浄福寺や長照寺では、三島中学校吹奏楽部や篠笛愛好家たちによるミニ演奏会なども開かれ、本堂に響き渡る音楽と竹灯籠の灯りが織りなす空間は、まるで別世界のような静寂と美しさに包まれた。

長岡市内から、妻と子供と共に催しに参加した男性(46歳)は、「毎年来ている。今年は晴れたので、蝋燭も多くついていて嬉しい」と思いを語った。また、近所に住んでいるという女性(80歳)も、「今日は賑やかでとても良い。小さい子の姿も見られて(活気があって)とてもよかったです」と述べた。

人々は各々、写真撮影を楽しんでいた

会場では竹灯籠の他に、色とりどりのフードやドリンクを楽しめる屋台村も賑わいを見せ、韮沢商店の香ばしい鶏唐揚げや焼きそば、寺泊浜焼きセンターの新鮮な浜焼き、越後三島うんめもんの会による地元ならではの玉こんにゃくやおしるこなど、幅広いグルメが並び、訪れた人々の味覚を満たした。

同実行委員の一人・小片久男さん(64歳)は、「今年は天気が良いので、風もなく、お客さんの入りもすごく良い」と語った。

天候にも恵まれ、上機嫌。三島ライトアップ実行委員会の小片久男さん

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