神歯大と緑ヶ丘学院 「系属校」で連携 2026年4月から
学校法人神奈川歯科大学(横須賀市稲岡町82)は12月23日、学校法人緑ヶ丘学院(同市緑が丘39)が運営する緑ヶ丘女子中学・高校を「系属校」に位置付けて歯科医師養成を目的とした横断型教育を2026年4月から実施すると発表した。同日に同大の鹿島勇理事長と同院の大田順子理事長が協定書に調印を交わした。
系属校は、教育・運営・経営をそれぞれ独立の立場を取りつつ、互いの特性を利用し合う関係を指す。経営母体が同一法人の附属高とは異なる。
神歯大では、少子化を背景とする将来の歯科医師不足を見込んで、早い段階から歯科医療に触れる環境を用意する。両法人は22年から「高大一環共創教育モデル」を締結し、看護・医療、理系の進学者を対象とした教育交流を進めてきたが、これをさらに前進させる。
キャンパスに生徒を迎えて体験プログラムを提供するほか、大学講義に高校生が聴講生として参加できる制度の創設をめざす。
同院を第一号の系属校とし、全国に広げる考え。歯科大の系属校は全国で初めてという。