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大須観音|手作りの一汁三菜ランチを和洋折衷の懐かしい空間で味わえる古民家カフェ

ナゴレコ

名古屋の大須といえば、トレンドグルメのお店が多く集まる街。しかし、大須商店街の中心から少し離れた場所に、知る人ぞ知る隠れ家のような和食カフェがあります。

どこか懐かしい雰囲気が漂う築約75年の古民家を利用したこのカフェでは、手作りの温かい料理が楽しめるんですよ。

手作りにこだわり、愛情込めて作られた料理でほっと一息「古民家Cafe たとか」

店主のご姉妹の想いが詰まった大須の隠れ家カフェ

「古民家Cafe たとか」は、地下鉄鶴舞線 大須観音駅から徒歩5分ほどのところにあります。大須商店街から少し離れた住宅街に佇む、まさに隠れ家のようなカフェです。

白を基調とした外観に、緑の植物と藍色ののれんが映え、落ち着いた雰囲気を感じさせます。昭和25年(1950年)に建てられたこちらの建物は、店主であるご姉妹が生まれ育ったお家なのだそうです!また、店名の「たとか」はご姉妹の名前から一文字ずつ取って付けたそうで、このカフェに込めたお2人の特別な想いが感じられます。

和と洋が融合した、日常を忘れさせてくれる空間

入口の引き戸を開けると、温かみのある木の靴箱、緑の葉が美しい植物、色とりどりのスリッパが目に入ります。素敵な内装に見とれていると、店主さんがいらっしゃって、にこやかな笑顔で迎えてくださいました。

靴を脱いで少し高さのある上がり框を上がり、スリッパに履き替えると、まるで祖父母の家を訪れたような安心感に。

店内の奥へ進むと、どこか懐かしい雰囲気が漂う和洋折衷の素敵な空間が!木の柱や鴨居、格子窓などの和風建築の要素と、椅子やテーブル、カーペットなどの洋風の要素が調和し、落ち着いた雰囲気を作り出していました。

また、さまざまなタイプの席が用意されており、1人でのんびりと過ごしたい人にも、誰かとおしゃべりしたい人にも、それぞれのスタイルでくつろげます。

また、店内の一角には、折り紙やアンティーク調の箱などが飾られた棚、蓄音機、やさしい光を放つ照明などが置かれ、壁には油絵が飾られていました。まるで時間がゆっくりと流れているかのような気分にさせてくれます。

一汁三菜のランチからスイーツまで至福のひとときを。隠れ家カフェの優しい味付けの手料理

ランチは3種類の定食とスパイスカレーから選べました。ランチと一緒にドリンクやケーキも注文すると、単品で頼むよりも割引になる嬉しいサービスも!

とり焼きカツ定食(枯節ご飯付き) 1000円(税込)

今回、私はとり焼きカツ定食を注文しました!

とり焼きカツ定食は、とり焼きカツとご飯、味噌汁、サラダ、小鉢、漬物のセット。また、ご飯は枯節が載った枯節ご飯に変更できました!

枯節ご飯は、ご飯が見えないほどのたっぷりの枯節が!枯節とは、カビを付けて乾燥させて作られる少し高価な鰹節です。醤油をかけると、風味と旨味がより引き立ち、ほかほかのご飯との相性は抜群でした。

味噌汁は、店主さんが手作りした味噌が使われたこだわりの一品。温かく、優しい味のお汁にほっこりしました!

とり焼きカツの衣はサクッとしていて鶏肉もジューシー。ソースをかけなくても塩とコショウの味付けだけで十分美味しく、思わず顔がほころびました!鶏肉はお店の近所のお肉屋さんから取り寄せたお肉を使っているそうです。

小鉢はオクラ、ゴボウ、ニンジン、シメジの彩り豊かな野菜の煮物。少しシャキシャキとしたオクラ、つるんとした舌触りのシメジ、噛み応えのあるコボウ、やわらかくとけるニンジンとさまざまな食感が味わえます。

野菜サラダはシャキシャキとした野菜の食感が心地良く、さっぱりとした梅酢のドレッシングが野菜本来の味の引き立て役に。大根の漬物は酸味が少なく、口直しにぴったりの味。

「手作りにこだわり、優しい飲食を提供する」を合言葉にしているたとかさん。まさにこの言葉どおり、どの料理も優しい味付けでほっこりしました!

●シフォンケーキ 400円(税込)

定食を食べた後は、店主さん手作りのシフォンケーキをいただきました。しっとりとしたスポンジ生地と軽やかな生クリーム。定食を食べてほどよくお腹が膨れていましたが、あっという間に完食するほどのおいしさ!

ちなみにスイーツ用のランチョンマットは、なんとレコード盤!物を大切にされる店主さんの温かい心も伝わってきました。

店主さんの思い出や好きが詰まった2階で、名古屋の歴史に想いを馳せる

なんと食後に2階の部屋を案内していただきました!

階段を上がると、畳が敷かれたほっと落ち着くような和室が!和風のたんすや衝立、座卓などが置かれ、その中に洋風の椅子が見事に調和しています。

店主さんのお話では、これらの椅子はかつてご自身が働かれていたジュエリーショップで使用されていたものだそうで、思い出深い空間となっています。

隣の洋風の小部屋には、シャンデリアやガラス製のテーブルランプや小物、足漕ぎ式のミシンなどが。店主さんの好きなものが詰まったインテリアの数々に、思わず見入ってしまいました。

そして、アンティーク調の椅子と机が置かれた窓辺はまるで絵画のよう…!机の上のティーポットとカップがその美しさを際立たせています。「こんな場所で友人とゆっくりお茶を楽しみたい。」と思わず心が踊りました。

店主さんによると、高速道路などが建設される前は、この家から名古屋城や名古屋のテレビ塔が見られたそうです。また、このカフェの近くにある白川公園は、1945年の終戦後しばらくの間は「アメリカ村」と呼ばれ、多くのアメリカ人が暮らしていた歴史もあるとのこと。

何気なく遊びに来ていた街に、そんな歴史が隠されていたとは驚き!築約75年のこの家は、時代の移り変わりをずっと見守ってきたのだと感慨深くなりました。

何度でも訪れたい!心温まるおもてなしのカフェ

帰る際は玄関まで見送ってくださり、店主さんの丁寧な心遣いに感動しました。美味しい料理と心が安らぐ空間、そして店主さんの温かい人柄。またぜひ訪れたい、帰ってきたいと思える、そんな素敵なカフェでした。

なんとこのカフェは、土曜日と日曜日にしか営業していません!ぜひ次の週末は、こちらのカフェでゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

店名:

古民家Cafe たとか

住所:

愛知県名古屋市中区大須2-2-10

営業時間:

10:00〜18:00

Web:

https://www.instagram.com/cafe.tatoka/

一人当たりの予算:

¥1000〜¥3000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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