『トップガン3』パラマウント新体制の最優先事項に ─ 『スター・トレック』も重視
パラマウント・ピクチャーズが、トム・クルーズ主演『トップガン マーヴェリック』(2022)の続編映画を最優先事項とする方針であることがわかった。新企業パラマウント・スカイダンス・コーポレーションのデヴィッド・エリソンCEOが明らかにした。
8月7日、パラマウント・グローバルとスカイダンス・メディアの合併により、パラマウント・スカイダンス・コーポレーションが正式に始動。これを受けて、8月13日にはロサンゼルスにあるパラマウント・ピクチャーズの本拠地で記者会見が開かれ、スタジオの新たな方針が発表された。
現在、パラマウントは『トップガン3』(とエリソンは呼んでいる)の製作を最優先としているとのこと。スカイダンスは『トップガン:マーヴェリック』のほか、『ミッション:インポッシブル』シリーズなどでトム・クルーズと合計10本の映画を手がけてきた。
エリソンによれば、今後もパラマウントはトムが望むかぎりコラボレーションを続ける意向。「パラマウントを才能あふれるアーティストやフィルムメイカーにとって最高の目的地として復活させることが最優先事項のひとつ。優れたフィルムメイカーが素晴らしい映画を作るのです」と語った。
既報によると、『トップガン3』は前作監督のジョセフ・コシンスキー、脚本家のアーレン・クルーガーが企画開発を進行中。2025年6月の時点で、海軍や航空機開発会社ロッキード・マーティンの協力を得ながら、約1年間にわたる脚本作業がという。現時点でプロットや出演者は不明だが、コシンスキー監督は「壮大かつ野心的なアイデア」だと語っていた。
パラマウント・ピクチャーズを新たに統括するのはダナ・ゴールドバーグのほか、元ソニー・ピクチャーズのジョシュ・グリーンスタイン。エリソンは長編映画の劇場公開にこだわる方針で、年間15本のリリースを目標に、将来的には年間20本まで拡張することを目指すという。
『トップガン3』のほか、新たに重視するのは『スター・トレック』のほか、ブラッド・ピット主演『ワールド・ウォーZ』(2013)の続編企画。そのほか、『クワイエット・プレイス』シリーズなどに代表されるホラー映画やR指定コメディ、ファミリー映画も拡充していく方針だ。
なお記者会見に先がけて、パラマウントは主演&ジェームズ・マンゴールド監督の強盗映画の権利を獲得。グリーンスタインによると、今後はオリジナル企画も優先事項のひとつで、同作は新体制下で初めてゴーサインが出る映画となる。
そのほか、エリソンがテレビ部門で重視しているのは、Paramount+にて「イエローストーン」(2018-2024)など数々の作品を手がけてきたテイラー・シェリダンだ。「完璧な実績を持つ唯一無二の天才。この場所を彼の拠点とできるならば、彼が望むかぎりそうしたい」と述べた。
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