借りるより買った方がお得な街ランキング【東京都心6区編】 3位「東新宿」、2位「初台」、1位は?
LIFULL(ライフル)は2024年11月14日、同社が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」で、東京都内で「借りるより買った方がお得な街」を調査し、その結果を発表した。
1位は中央区「茅場町」
LIFULLによると、円安の影響を受け、毎日の食料品や日用品などが値上がりし家計への負担は大きくなっている。そのなかで、住宅資材も高止まりし、今後もコストプッシュ型の新築価格の上昇の継続が予想される。東京都内では購入物件だけでなく、賃貸物件の賃料も上昇しているという。
今回、「都心6区」、「東京都内の23区のうち都心6区を除いた17区」、「東京都市部」のエリアの駅にあるLIFULL HOME'Sで掲載した物件をもとに、60平方メートルで換算した賃料と中古マンションの毎月のローン返済額を比較し、「借りるより買った方がお得な街」について調査した。
今回は、「都心6区」について見ていこう。
東京都内で、地価や物件価格が高い千代田区、中央区、港区、文京区、渋谷区、新宿区は「都心6区」といわれる。この都心6区で対象となったのは99駅。
そのなかで毎月の賃料と、中古マンションのローン返済額の差額が1位となったのは、中央区「茅場町」で約7.5万円となった。トップ10唯一の7万円台。
「茅場町」は東京メトロ東西線や日比谷線が利用でき、徒歩10分圏内に「日本橋」「水天宮前」「八丁堀」がある。都内どのエリアにもアクセスしやすく、食事や買い物などもしやすい街だ。
2位は「初台」(渋谷区、月々の差額約6.8万円)、3位は「東新宿」(新宿区、同約6.6万円)だった。
都心6区編では99駅のうち、中古マンションの毎月のローン返済額が賃料を下回ったのは約2割の23駅。このなかでも、首都圏の修繕積立金の平均である約1万4900円を加算しても返済額が下回るのは16駅だったという。
この調査では、LIFULL HOME'Sで掲載された東京都内の賃貸マンション・アパートならびに中古マンションを対象とした。対象期間は23年11月~24年10月。物件条件は、築20年以内、駅徒歩15分以内、専有面積30平方メートル未満の住戸および事務所店舗は集計から除く。
賃料の集計方法は、駅ごとの賃貸物件の広さ(中央値)と賃料(中央値)から1平方メートルあたりの賃料をもとに60平方メートルに換算。返済額の集計方法は、中古マンションの広さ(中央値)と物件価格(中央値)から1平方メートルあたりの価格をもとに60平方メートルに換算し、固定金利1.8%、返済期間35年と設定し算出した。