地元企業が職業講話 藤ヶ岡中でキャリア教育
藤ヶ岡中学校で11月29日、1年生289人を対象に職業講話が行われた。市内の公立小中学校で活用されているデジタル副教材「地域のお仕事ガイドブックDX」の無償提供に協力した地元に事業所を構える企業や飲食店、クリニックなどの12社が同校へ出張。各企業の担当者が、それぞれの仕事の内容とやりがいなどについて説明した。
生徒たちは10グループに分かれ、ハードディスクドライブ(HDD)開発・製造のウエスタンデジタルテクノロジーズ合同会社(桐原町)のエンジニアによる講話では、同社の製品が2019年に世界初のブラックホール撮影に使用されたことなどを聞いた。「AIの進歩はHDDにどのような影響を与えましたか」「なぜこの仕事に就いたのですか」などと質問を寄せた。
職業講話は同校のキャリア教育プログラムの一環として実施。生徒たちはこれまで学んできたことや、この日の講話で聞き取ったことをまとめて学級内で発表する予定。
宮崎洋子校長は「生徒にとって家族や学校教諭以外の働く大人から話を聞く機会はとても貴重な経験になる」と話した。