【ボーナスいくら?】41歳、製造業。ひと月分しか出ない……。貯金に回せません【FPが解説】
読者から寄せられた「ボーナス(賞与)の額」を大公開。はたしてこの年代・業種でボーナスが多いのか少ないのか、相談内容について改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【41歳 製造業】
【ボーナスいくら?】41歳、製造業の場合
プロフィール
41歳、男性
製造業の経理、年収600万円
妻(30代、無職)と2人暮らし
今年度の夏季ボーナス:会社の業績不良のため、もらえるかわからない
【相談内容】ボーナスが生活費で消えてしまい貯金できません
「ボーナスはひと月分しか出ず、家賃や食費などの生活費で消えてしまいます。将来に備えてどのくらいのペースで貯蓄できれば安心できますか?」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
質問者さんと同年代である40〜44歳の1年間のボーナス平均支給額は、約111万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
質問者さんと同じ製造業のボーナス平均支給額は、夏季支給額が約55万円*、冬季支給額が約56万円*となっています。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
質問者さんのボーナス額は夏季・冬季合わせて88万円なので、残念ながら平均よりも低めの額といえるでしょう。
ボーナスが生活費で消える家計で貯金はどうしたらいい?
質問者さんは「せっかくのボーナスが家賃や食費などで消えてしまう」とお悩みなのですね。
将来に備えて少しでも多く貯蓄したいという気持ちは、多くの方が共感できるものでしょう。
将来の安心を手に入れるためには、貯蓄額だけに意識を向けるのではなく収入と支出のバランスを見直すことが大切です。
理想は「手取りの8割で生活」2割は貯金や投資に
いくらたくさん貯金があっても、それ以上のペースでお金を使ってしまえばあっという間に減ってしまいます。
だからこそ、将来の備えには支出を上手にコントロールすることが大切。
理想的なのは、毎月の手取り収入の8割で生活し、残りの2割を貯金や投資にまわすというバランス。
ボーナスもできる限り貯蓄に回せるようになると、将来の安心感がぐっと高まります。
固定費の見直しから始めよう
とはいえ「いきなり支出を減らすのは難しい……」と感じてしまうかもしれませんね。
無理なく節約を進めるには、毎月かかる固定費を見直すことから始めましょう。
・保険を見直し、過剰な保証内容でないかを確認する
・携帯電話を格安SIMに乗り換える
・電気・ガス会社をお得なプランに変える
生活の質を落とさずにできる節約方法はたくさんあります。
こうした工夫を少しずつ積み重ねることで、自然と毎月の支出を抑えられるようになりますよ。
まとめ
・質問者さんのボーナスは、残念ながら平均よりも低めの額です。
・将来の不安を解消するには、支出と収入のバランスが大切。手取り収入の8割で生活し、残りの2割を貯金や投資にまわせるようになるのが理想です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。