幸署と臨港バスが訓練 バスでのテロに備えて
幸警察署と川崎鶴見臨港バス株式会社が4月21日、テロ対策訓練を同社神明町営業所(幸区神明町)で実施した。約35人が参加し、川崎駅西口バスロータリーで男が暴れ、液体入りの不審物を放置して異臭がするなど、3つの想定に基づいて行われた。
大阪で開催中の「2025年日本国際博覧会」など、国際的に耳目を集めるイベントの期間中には、公共交通機関の利用者を狙ったテロの発生が懸念される。今回はそうした事態への対策が目的。不審物の撤去には、NBCテロ対応専門部隊が出動。厳重な装備を身に着けた隊員たちが、不審物の中の空気を専用の機器で調べた後、互いに手で合図を出し合って不審物を取り除いた。最後に現場を除染して対応を終えた。
同営業所の寒川元晴所長は「これからも警察と連携して、お客様の安心・安全を守っていきたい」と語り、山田高志署長は「バスの実車を用いた訓練の機会は貴重。引き続き連携を強めて、練度を上げていけたら」と意気込んだ。