シガニー・ウィーバー、『エイリアン』リプリー再演は「不可能ではない、話があれば検討する」 ─ 「彼女が私のもとを離れたことはない」
『エイリアン』シリーズでシガニー・ウィーバーが演じてきたエレン・リプリーは、SF映画のみならず映画史に残る名キャラクターだ。これまで何度もリプリー再演の是非を問われ、否定することもあったウィーバーが新たな持論を明かしている。
ウィーバーがリプリー役を演じたのは、第1作『エイリアン』(1979)から『エイリアン4』(1997)まで。2015年に発表された第5作では、『第9地区』(2009)『エリジウム』(2013)のニール・ブロムカンプが監督を務め、ウィーバーがリプリー役を再演する予定だったが、企画はとなった。2023年4月の時点で、ウィーバーは「あの船はもう出航しました」と述べ、リプリー再演の意志がないことを。
米のインタビューで、またもや「リプリーがスクリーンに登場する未来はありますか」と尋ねられたウィーバーは、「リプリーが私のもとを離れたことはないと感じています」と述べ、リプリー役への思い入れを語った。
「とは言いつつも、“これはやらなきゃダメでしょう”と思わせてくれる脚本を読んだわけではないんです。だから彼女は、さしあたり、エイリアンの危機から守られた別の次元にいるんじゃないでしょうか。(再演を)実際に考えてはいませんが、不可能ではないですし、実際に多くのフィルムメイカーがあの題材に刺激を受けていますからね。」
最新作『エイリアン:ロムルス』は、『エイリアン』と『エイリアン2』の中間にあたる時間軸を描く物語。監督のフェデ・アルバレスは劇中にリプリーに関する隠しネタがあるとが、そのことがウィーバーの耳に届いているかは定かはない。もっとも、リプリーの存在が今も世界中から切望されていることは事実だろう。
「新たなリプリーの作品を、世間は本当に必要とし、求めているのでしょうか?私にはぼんやり過ごす時間もないし、そのことを考えているわけでもないのだけど、もしも話があったら検討するだろうと思います。これまでに何度も話はありましたが、今は他のことで忙しいし、リプリーは休んでいるところだから。」
現在、ウィーバーは『スター・ウォーズ』の新作映画『マンダロリアン&グローグー』のが決定しているほか、ジェームズ・キャメロン監督による『アバター』シリーズの第4・5作目への出演も控える。キャリアに切れ目のないウィーバーがリプリーを再演するとしたら、まずはスケジュールの調整がひとつの課題となりそうだ。
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