ヤバすぎる梅雨の湿気とカビ対策!賃貸でもできる心地よい空間づくり10選【住まいコンサルタントまえうみさきこのお部屋の上手な使いかた】
OKITIVE 読者のみなさん、 こんにちは! ~幸せのカギはお部屋しだい!~ 住まいコンサルタントのまえうみさきこです。 毎回「お部屋の上手な使い方」をお伝えしてます♪
沖縄では、濃霧が発生したりと大変な季節がやってきましたね。 一日中湿度が高く、ジメジメした日も多くなり、いよいよ、沖縄に梅雨到来の足音でしょうか。 本土から沖縄に移住してきた人が、まず一番に驚くのが沖縄の湿気の高さとカビのすごさだそう。 そう、沖縄の梅雨は、湿気とカビとの闘い…(泣) 「洗濯物が乾かない」「カビがすごい」「子どもがかゆがる」「部屋の中までムシムシ…」 わたしも梅雨の季節が、不快MAXで一番苦手な季節です。肌にベトッと湿気が張り付いて、過ごしにくい。 でも、ちょっとした住まいの工夫で快適さは変えられます! 今回は、賃貸でも取り入れられる、「今すぐできる梅雨対策」をご紹介します♪
1.空気が「動く」だけで、体感”湿度“は下がる!
窓を開けても風が入らない…逆に、窓を開けるとムワッとした空気が入ってきて逆効果な日もありますよね。そんな日は、扇風機やサーキュレーターで室内の「空気を回す」ことがポイント。 特にクローゼットや押し入れ、洗濯物を干す部屋など、空気がこもりがちな場所に、空気を送ってあげましょう。 ✓扇風機・サーキュレーターを首振りモードで「壁に向ける」と空気が循環しやすくなります ✓小型のサーキュレーターは、押し入れの下段にも置けて便利! ✓窓が開けられないときは、換気扇+扇風機の同時稼働で“空気の出口”を確保。
2.湿度計を設置して湿度管理をしよう!
まず、沖縄で必須アイテムが湿度計です。なぜなら、湿度でも快適さは決まるからです。 一般的に、人が快適に感じる室内の湿度は、夏は50〜60%程度が理想的とされています。 また、60%以上だと、カビやダニが繁殖しやすくなってしまいます。 湿度計でチェックしながら湿度を60%以下に保つように心がけましょう。これだけで、不快な蒸し暑さや、カビの繁殖のスピードが抑えられます。
3.湿気は“動線”にたまりがち
家族がよく使うルート、たとえば、濡れたタオルや脱いだ服を一時的に置く場所、干した洗濯物を取り込む部屋、寝室など。実はこうした「日常の動線」は、湿気も一緒に移動しているんです。 蒸気のこもった空気は「通り道」にもたまりやすくなります。 ここに吸湿性の高い素材のラグや、除湿シートを敷くことで、湿気の“通過点”を軽減できます。 また、ルート上に小型の扇風機・除湿機を設置するのもおすすめ。 他にも、靴箱やクローゼットには新聞紙や炭や珪藻土グッズは効果的。 湿気を「ためない」「こもらせない」習慣が、カビ対策にもなります。
4.除湿機は必須。エアコンが設置できない場所はフル稼働
窓を開けての換気は、こもった湿気を出すのに大切ですが、湿度の高い沖縄では、湿度の高い日は、湿った空気が室内に入ってきて、逆効果な場合も多い。 なので、除湿器・エアコンなど、湿気を取り除く機器は沖縄には必須!湿度が60%を超えている時は、室内の除湿が必要になります。エアコンを設置している部屋なら、除湿機能を活用することで湿度を下げることができます。 ウォークインクローゼットなど、エアコンが設置されていないところは除湿機。 特に湿度が高い時期は、除湿機をフル稼働させて湿気を取り 除きましょう。 家を留守にしている時は除湿機を切っているという方も多いと思いますが、湿度が高い時期 は常に稼働させていた方が安心です。 電気代を気にすると思いますが、最近は、湿度が60%以上になると稼働して、下回ると停止するというタイプの自動制御を搭載した除湿機も多く出て、電気代も痛くなくなってきました。
5.沖縄は、できるだけ部屋干しは控える工夫を
雨の日には、洗濯物を外に出さずに、部屋干ししているというご家庭も多いでしょう。 しかし、頻繁な部屋干しは室内の湿度を常に上昇させてしまうので、カビ繁殖のリスクを高めてしまいます。 沖縄では、乾燥機を利用するのが得策です。洗濯乾燥機や浴室乾燥機、またはコインランドリーがあります。 どうしても室内干しが必要な日は、そのすぐ近くに扇風機・サーキュレーター・除湿機を置くようにしましょう。 部屋干ししながら除湿することで、室内の湿度の上昇を抑えることができます。
6.家具裏のかくれカビ!家具裏の風通し、意識してますか?
家具裏のカビを放っておくと、においの原因になるだけでなく、洋服などにカビが移ってしまう危険性もあります。 風通しが悪く、空気が滞留する場所には湿気や埃がたまりやすく、カビが繁殖しやすい場所となってます。 特に注意が、大型の家具や家電など、ほとんど動かさない物の裏側とそれに接している壁です。 大型の家具や家電を設置する時は、壁から数センチほど離すように してください。 家具や家電の裏側に風の通り道ができて、カビの発生を抑制することができます。 おススメのスキマは4㎝以上。4㎝以上であれば、空気が通りやすくなり、結露が抑えられるそうです。また家具は、脚付きのものにするのがおススメ。これで床と家具の間に隙間が生まれるので、通気性が良くなります。買い替えの場合にカビの視点でも検討してみましょう。
7.カビがすぐ繁殖!水回りはこまめに水気を拭き取ろう!
家の中でもカビが生えやすい場所が、お風呂場や洗面所、キッチンなどの水回り。 カビは水分がある場所を好むため、濡れた状態が続くとカビが生えやすくなるんです。ジメジメした季節だと、カビや黒ずみが見えるだけで不快ですよね。 水回りを使用した後は、すぐに水滴を拭き取ることでカビを予防しましょう。梅雨前には、あらかじめカビ防止のスプレーを使っておくと便利です。 浴室なら、その日最後に入浴した人が、スクイージーやマイクロファイバークロスなどで 拭き取るようにしてください。 洗面台やシンクなどもこまめにタオルなどで拭き取ることをおススメします。 壁に台専用のフキンを掛けておくスペースがあると便利ですよ!
8.床のベタベタ、カビのエサにもなるホコリ。こまめに掃除できる部屋に整えよう!
カビはホコリや虫の死骸、皮脂や油汚れなどを栄養源にして繁殖していきます。 そのため、こまめに掃除を行って汚れを取り除くことは、カビの予防にとても効果的です。 毎日しっかり掃除するのが理想的ですが、なかなか難しいご家庭も多いですよね。 なので、使う度に、その場でサッと軽くついでに掃除ができる工夫を心がけましょう。 例えば、キッチンを使ったら最後に軽く拭き取る、ト イレを使った後についでにトイレクリーナーで拭き取る、テレビ見ているついでにフローリングワイパーで床掃除をするなど、簡単にできることから始めてみましょう。 床は、基本、お掃除ロボットに任せるのもおススメ。そのためには、床に物を置かない生活を心がけるのも大切です。
9.収納場所の換気・除湿はこまめに行おう
押入れやクローゼットなどの収納場所は、空気・湿気がたまりやすい場所です。 これらの場所はカビの発生リスクが最も高い場所であり、湿度管理が大切となってきます まずは、除湿剤を置くというやり方です。 湿気は下の隅にたまりやすいため、その辺りに置くと効率的に湿気を吸い取ってくれます。 また、部屋を除湿しながらクローゼットを開けることで、たまった湿気を取り除くことが可能です。 その他にも、扇風機やサーキュレーターをクローゼットに向けて回すことで空気の流れを作ることができます。 もし可能であれば、空気が常に循環できるよう、クローゼットの扉は外すほうが便利です。わたしの自宅では、扉の代わりにロールカーテンを付けています。
10.「心地よさのカギ」は五感にある
人の心地よさは、心理的な面からもすごく大切です。特に心地よさは、人の「五感」に深く関係します。梅雨時期にできる五感の対策として、 ✓視覚:カビや黒ずみが見えると、それだけで不快。梅雨前にカビ防止のスプレーを使っておくと良いでしょう。また、涼しい色にインテリアをチェンジするのも効果的です。 ✓触覚:湿ったシーツや衣類は、睡眠の質も下げてしまいます。リネン素材や速乾性素材の寝具に変えてみましょう。 ✓嗅覚:こもった匂いは、心理的にもダメージが。アロマや重曹を使った天然の消臭グッズが役立ちます。 梅雨の時期こそ、「五感がよろこぶ空間」づくりを意識すると、家にいる時間が心地よくなります。
梅雨は自然の流れ。どうしても避けられない季節ですが、住まいにちょっと意識を向けるだけで、「心地よさ」はぐっと変わります♪ 小さなことでも効果的で気持ちがスッキリするので、ぜひ、本格的な梅雨時期前に、住まいを整えてみてくださいね!