ボンドガールは3着も危ない!? 前走1800m以上からの馬券圏内は0%のGⅢ【東京新聞杯】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!
東京新聞杯(日曜・東京)
芝1600m戦、GⅢ。
過去10年、1番人気は〔112〕、2番人気は〔012〕、3番人気は〔301〕。
6番人気以下〔153〕、2ケタ人気馬〔011〕。
馬連3ケタはなく、万馬券3本。
波乱のマイル重賞です。
ステップレースを見ていきましょう。まずは複数頭を馬券圏内に送り込んでいる重賞から。
GⅠのエリザベス女王杯から〔112〕。
マイルCSから〔201〕。
GⅡの阪神Cから〔002〕。
GⅢの京都金杯から〔113〕。
中山金杯から〔101〕。
その他、GⅠの菊花賞、秋華賞、海外GⅠのブリーダーズCマイルから2着馬が。
GⅢのターコイズS、中日新聞杯から3着馬が出ています。
OPのキャピタルSから〔020〕。共に2番人気2着馬と9着馬。
ニューイヤーSから〔011〕。2番人気9着馬と1番人気1着馬。
3勝クラスから〔410〕。すべて勝ち馬でした。
馬券圏内30頭のうち、芝1400mの阪神Cからの2頭以外は、芝1600mのレースからです。
コースで見ると、連対20頭すべてに左回りでの勝ちがありました。
また、15頭に東京芝での勝ちがあり、2頭には東京芝のOPクラスに3着以内がありました。残る3頭のうち、2頭は東京芝が初または1走のみの馬。1頭は3走して2着が1回の馬です。
距離で見ると、連対20頭中17頭に芝1600mでの勝ちがあり、2頭には芝1600mの重賞2着がありました。残る1頭は芝1600mが初めてで、芝2000mの重賞に勝ちがあった馬です。
重賞実績では、連対20頭中14頭に重賞連対歴があり、1頭にOPクラス勝ちがありました。残りの5頭は、近2走のいずれかで3勝クラスを勝ち上がったばかりの馬です。
牝馬は〔342〕。GⅠ連対歴を持つ馬が5頭。また、20年2着、21年3着のシャドウディーヴァにはGⅡ2着があり、23年3着のプレサージュリフトにはGⅢ勝ちがありました。牝馬の好走に重賞実績は欠かせないようです。
例外の1頭は19年2着のレッドオルガ。この馬、前走が初の重賞(ターコイズS6着)で、ここが2度目の重賞挑戦でした。
年齢別では、4歳〔455〕、5歳〔224〕、6歳〔311〕、7歳〔120〕。
まんべんなくのイメージでしょうか。
差し、追い込みの活躍が顕著ですが、逃げ馬も〔310〕。この4頭は3~5番人気の馬。このあたりの支持を集めた逃げ馬には注意が必要です。
近年はリピーターが多く、20年2着のシャドウディーヴァ、21年3着。
21年勝ったカラテ、22年3着。
23年勝ったウインカーネリアン、24年2着。
今年は、昨年勝ったサクラトゥジュールが出走予定。要注目です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』