大阪湾奥で春アジングに挑戦【南港フェリーターミナル】本命不発もメバルが3発
この日は久々にしっかりと春アジングをしてみる予定で、大阪南港の良心・フェリーターミナルへ向かった。仕事を早退したくらいなので気合いは入っていたのだが、正直アジングに関しては自信はなかった。何しろ最近は大阪湾沿岸で釣れている気配はない。だが、ともあれアジングロッドに魚はついた。
フェリーターミナルでアジング
いつからか、大阪南港でもっともアジングがしやすいのはフェリーターミナルになっている。特に秋冬の回遊は抜群にいい。だが、そういえばまだ春のフェリーターミナルでアジを釣ったことはない。この日の潮周りは中潮、21時頃に上げきりがくる。マヅメから、まあなんとかなるだろうと秋冬と同じ感覚でアジングロッド一本を手に突堤に立った。
春の産卵絡みのアジを狙う。そうなると、産卵のために接岸する群れの回遊が、マヅメにあるかないかどちらか。あまり居着きが浮上してくることは考えられない。念入りに釣り場に日没の1時間前から入って、アングラーの様子をうかがった。
サビキでアジを狙っている人もいない。周りはチヌのアングラーが目立った。通年、南港の眺めだ。
マヅメの回遊、夜の浮上なし
この日は曇天だったので太陽が傾いていく気配もないまま、なんとなーく夕マヅメに突入。しかし一切気配というものが出てこない。たまに水面をぱしゃぱしゃやっているのは小さなセイゴだ。ここが初見だというシーバスアングラーに話しかけられる。ライトゲームでもちょこちょこ釣れていますよと好調ぶりを伝えると、気合が入った様子だった。ちなみにあとから見事、1尾釣り上げていた。
しかしこちらのほうはもう、まるで何もない。アタリが出ない。というか一切魚が入っている気配がない。もはや港内に入っているのかと思って内側に投げてみるが、どこにも何もいない。ちなみに足元のカサゴはすでにチェック済み。どうも、今日はワームにあたるヤツが一切出ないらしい。
一応、粘るのは粘った。20時手前までアジングを続けたが、アタリは皆無。夜の浮上もなしだった。
メバリングに切り替え
と、ここまでは残念な結果になっているが、まあ正直予定通りでもある。そんなに簡単に春のアジが出るとは思っていないので、ここでメバリングにチェンジすることにした。それも想定したアジングロッド6.4ftと二刀流使いしやすいロッドをチョイスしていたのだ。
足元に一切魚がいないようなので、ここは迷わずプラグで沖を狙うことにする。ちょこちょことキビレっぽいのが触ったあとで、足元まで回収してきたところでまずは1尾ついた。
プラグで釣れるサイズとしては小型の25㎝弱。もちろんそれでも釣果の賑わい、というかこの日に関しては紛れもないファーストフィッシュである。
そのあともメバル狙いで沖をきわめてゆっくり、上げてきた潮にのせて漂うような釣りでいく。するとまたまた1尾きた。やはり足元まで回収してきたのにドンとくるパターン。沖から追尾してきたのだろう。
こいつも小型、22cm。まあ十分なサイズではあるが。
上げ潮で3尾まとめて仕留める
そのあと、また同じプラグにもう1尾ついて、この日は終了となった。ちょっとメバルもどうかと思うほど渋い日だったので、何かしら負の要素があったと思われる。個人的には、どうもローライトすぎたのかなという印象がした。マヅメから夜まで、1本堤防の常夜灯に助けられはしたが、辺りがずっと暗くてあまりにノーヒントだった。
もちろん釣れているので文句は言えない。労りつつのリリース。シーズン終盤でスレてきている感じもしている。学習個体が増えてくる中で、今後、メバリングの刻限までどれほど数が伸ばせるか。かと思えば泉南では今が一番釣れているとかも聞くので、たまには小遠征にも行きたい。
<井上海生/TSURINEWSライター>