株式会社スリーハイ 健康経営上位500社に 仕事と生活、調和を支援
東山田で産業用ヒーターを製造・販売する株式会社スリーハイ(男澤誠代表取締役)が「健康経営優良法人(中小規模法人部門)」の認定を受けた。認定を受けたのは3年連続3回目で、今回は認定企業の中でも優良な上位法人を表彰する「ブライト500」にも認定された。
健康経営優良法人認定制度は、優良な健康経営を実践する大企業や中小企業等を「見える化」し、従業員や求職者、関係企業などから社会的評価を受ける環境整備を目的に行われている。
9回目となる今回は、中小規模法人部門で1万9796法人が認定を受け、うち上位500法人に「ブライト500」の冠が付加された。横浜市内の製造業でブライト500に認定されたのは同社のみだった。認定を受け、同社コーポレート部門の堀江さんは「まさか上位法人に入るとは。認定されただけにせず、今後も無理のない範囲で健康経営の歩みを進めていきたい」と話した。
「温める」をつくる
同社は「『温める』をつくること。」を提供価値とし、顧客だけでなく従業員も健康に業務ができる環境づくりを徹底している。
例えばフレックスタイム制度で、従業員の出社時間が分散していることから、「朝礼」を午後1時の「昼礼」に変更。また全従業員を対象に年1回「業務パフォーマンスに影響する健康問題や不調」に関する意識調査を実施。昨年の調査で首の不調や肩こり、眼の不調を感じる従業員が約半数に上ったことから、運動習慣の定着や疾患予防などを目指した取組を実施。また、業務効率化やワークライフバランスの向上を目指し、2022年に「原則全従業員19時退社」をルール化。昨年からは退社時間を「18時半退社」に早めた。さらに年1回ストレスチェックを行うなど精神面のサポートにも努めている。
堀江さんは「ワークライフバランスを調和することで、『メリハリがついた』と話す従業員も多い。残業は減ったが、売上げが上がり、従業員への賞与が増えた」と効果を実感しているという。