【河津町・栖足寺】700年の歴史と現代アートが融合 桜まつり限定の御朱印も カッパに注目!
早咲きの河津桜を見に行きませんか。お花見と一緒に楽しめるスポットを紹介します。700年の歴史を持つ栖足寺には、カッパの伝説や99枚の天井画、そして現代アートと仏教が融合した、特別な御朱印が待っていました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ個性豊かなカッパ像が出迎える境内
伊豆急行・河津駅から南へ徒歩約10分。「栖足寺(せいそくじ)」は桜並木で有名な河津川のすぐそばにあります。
栖足寺の境内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、なんとも愛らしいカッパの像です。
よく見ると、境内にはあちらこちらに個性豊かなカッパの姿が。これらのカッパ像には、お寺に伝わる興味深い伝説が隠されていました。
栖足寺・千葉兼如 住職:
その昔、河津川にカッパが住んでいたという言い伝えがあるんです。「日本昔ばなし」にもなったとても有名な話です
伝説によると、カッパが人々に懲らしめられているところを住職が助けたそうです。そのお礼として住職はカッパから「河童の甕」をもらいました。
今でもかめは、お寺に祭られています。残念ながら桜まつりの期間中は非公開ですが、このかめには河津川の氾濫を防ぐという言い伝えがあるそうです。
目を見張る99枚の天井画
本堂に足を踏み入れると、今度は天井に目を奪われます。
そこには99枚もの天井画が描かれているのです。
図柄は家紋の原型になった植物。中でも目を引くのは、色鮮やかな青色でした。
栖足寺・千葉 住職:
特徴的な青色で、浮世絵などによく使われた青です
紺青色と呼ばれるこの青色が使われていることから、天井画は江戸時代の後期の作と推測されています。
これほど多くの天井画が現代まで残されているのは珍しく、栖足寺の歴史的価値の高さを物語っています。
現代アーティストの住職が手がける限定御朱印
栖足寺の魅力はこれだけではありません。千葉兼如住職は仏教をモチーフにした現代アーティストとしても活躍しており、日本だけでなく海外でも個展を開催するほどの実力の持ち主なのです。
栖足寺・千葉 住職:
芸術を通して仏教を普及するという活動をしています。アーティスト活動をさせてもらっているんですね
その千葉住職がデザインした桜まつり限定の御朱印が、訪れる人々を魅了しています。上品なサクラの絵柄が描かれた御朱印は、まさに芸術と信仰が融合した特別な一品です。
テレビ静岡・弦間彩華アナウンサー:
サクラの中でカッパがお花見をしています
桜まつり限定の御朱印は1000円。御朱印を求める人が多いため、順番待ちが予想されます。時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
栖足寺は、700年の歴史と現代アートが見事に調和した魅力的なスポットです。河津桜まつりの際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
河童の伝説に思いを馳せ、圧巻の天井画に見入り、そして芸術家である住職の手による特別な御朱印を手に入れる。きっと心に残る思い出になることでしょう。
■スポット名 栖足寺
■住所 静岡県河津町谷津256
■開門時間 9:30~16:00
■定休 なし※不在の場合あり
■問合せ 0558-32-0896