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鴨志田流着こなし術 Vol.20:anemoneのヴィンテージ古着で今の装いを楽しむ

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鴨志田流着こなし術 Vol.20:anemoneのヴィンテージ古着で今の装いを楽しむ

鴨志田氏が80年代からリアルに体験してきた服を、独自の審美眼で揃えるヴィンテージショップ「アネモネ」。同店が集めた服で魅せる、今の装い。

textyuko fujita

photographyyuko sugimoto

NYトラッド的スーツの装い
「70年代から80年代にかけて、アウトドアのアイテムをタウンユースしたりする、ドレスカジュアルのミックス、レイヤード等が流行っていたんです。それを意識し、アネモネで見つけたフランク ステッラ(かつてNYにあったブティック)のウィリス&ガイガー製M-65タイプのブルゾンコートを、スーツ上から羽織りました。この典型的なNYトラッドのスタイルが、改めて新鮮かな、と。あえてダブルブレステッドのストライプスーツにカラーバーをし、アウターに合わせてウールのタータンのネクタイを合わせたのがポイントです」
フランク ステッラのアウター 価格未定  anemone/Paul Stuart Aoyama 1995年に仕立てたドメニコ カラチェーニのスーツ、シャルベのシャツ、プリングルのタイ、リヴォルタのシューズ すべて property of Yasuto Kamoshita

「高円寺の『アネモネ』はヴィンテージショップの中でも異色の存在で、私が仕事を始めた80年代に実際に店頭で扱っていた服が揃っているんです。アメリカものよりは、イタリア、フランス、イギリスの当時人気だったブランド、ファクトリーメイドの服が中心で、英国のコートメーカーを主体にした本当に魅力的な服が並んでいます。自分が知らなかった時代の服ではなく、ひと回りして今新鮮に感じられる服を発見できるんですよね。私にとってヴィンテージショップは、新たなクリエイション、バイイングのインスピレーションを得られる場でもあります。古いもののクオリティの高さは大切なんですが、それを抜きにしても今見て改めてカッコいいものが揃っているんですよね」

マウンパのミックスで魅せる1980年代のGQ的スタイル
「1980年代のGQスタイルとでもいったらいいのかな。ハンティングワールドの英国製マウンテンパーカに、フランス製のバギーシルエットのパンツを合わせて当時の雰囲気を出してみました。バルキーなショールカラーのニットの中にシャツを合わせてタイドアップしたのですが、タイやスカーフでカジュアルアップしているところがポイントです」
ハンティングワールドのマウンテンパーカ¥89,990anemone/Paul Stuart Aoyama ポール・スチュアートのニット、アルニスのシャツ、マイケル J. ドレイクのタイ、フランス製コットンパンツ、メレルのブーツ すべて property of Yasuto Kamoshita

デニムジーンズにも溶け込むチェスター・バリーのバルカラー
「チェスター・バリーのバルカラーコートにはひと目惚れしましたね。デニムにバルカラーコートを合わせるのが昔から大好きで、私の普段着に近い大定番のスタイリングです。カジュアルスタイルのときでも、どれか1アイテムでいいのでドレスっぽいアイテムを取り入れたコーディネイトが好きですね」
チェスター・バリーのコート 価格未定anemone/Paul Stuart Aoyama モヘアニット¥44,000Camoshita/United Arrows Roppongi Hills フルーツ・オブ・ザ・ルームのジーンズ、アディダスのフランス製「タバコ」スニーカー すべて property of Yasuto Kamoshita

ノーフォークジャケットもボトムスのバランスで新鮮に!
「チョアコートタイプのデザインは最近改めて新鮮に感じているアイテムで、私のさまざまなコレクションにおいても手がけています。こちらはデヴィッドマーシュのもので、ノーフォークタイプになっています。上はすっきり見せながら、下はゆったりめにまとめるのが、特に最近の好みのバランスです」
デヴィッド マーシュのノーフォークジャケット 価格未定anemone/Paul Stuart Aoyama プラダのニット、シャルベのシャツ、フラテッリ ルイージのストール、ベルナール ザンスのコーデュロイパンツ、オールデンのシューズ すべて property of Yasuto Kamoshita

<プロフィール>

鴨志田康人/Yasuto Kamoshita

1957年生まれ。ビームスを経て1989年、ユナイテッドアローズの設立に参画。クリエイティブ ディレクターを経て、2018年よりクリエイティブ アドバイザーに。2008年、自身のブランド「カモシタ」を始動。ポール・スチュアート、フェリージの日本におけるディレクター、バンコクのメンズウェアショップ「THE DECORUM」のプライベートレーベルのディレクターも務めている。

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