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アンドリュー・ガーフィールド、演技論語る ─ 「状態を作り、シーンが終わるまで維持する」『アフター・ザ・ハント』単独インタビュー

THE

ジュリア・ロバーツ、アンドリュー・ガーフィールドら共演、『君の名前で僕を呼んで』(2017)『チャレンジャーズ』(2024)のルカ・グァダニーノ監督による心理スリラー映画『アフター・ザ・ハント』が、で独占配信開始となった。

革新的ビジョンで作品を創り続ける映画監督ルカ・グァダニーノによる『アフター・ザ・ハント』は、大学教授(ジュリア・ロバーツ)の葛藤を描く。優秀な学生(アイオウ・エディバリー)が同僚(アンドリュー・ガーフィールド)を告発し、彼女自身の過去の暗い秘密が明るみに出そうになったことで、個人的にも職業的にも岐路に立つという、息詰まるような心理ドラマだ。

THE RIVERでは、この作品で教授のハンク役を演じたアンドリュー・ガーフィールド、学生マギー役を演じたアイオウ・エディバリーに直接インタビュー。ガーフィールドは『アメイジング・スパイダーマン』ほか『沈黙 -サイレンス-』(2016)や『Tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』(2021)『We Live in Time この時を生きて』(2024)などの繊細な演技で世界的な評価を得ている。一方のエディバリーは大人気シリーズ「一流シェフのファミリーレストラン」でブレイクした一人だ。

迫真の演技合戦となった『アフター・ザ・ハント』について、二人は役へのアプローチ方法、シーンの捉え方を丁寧に答えている。

『アフター・ザ・ハント』 アンドリュー・ガーフィールド、アイオウ・エディバリー 単独インタビュー

──お二人が演じたキャラクターについてお尋ねします。彼らにはそれぞれの立場と見方があり、必ずしも信頼できない存在です。そういう曖昧さにどうアプローチしましたか?観客に対して、「信用してほしい」と「疑ってほしい」タイミングを考えましたか?

© Amazon MGM Studios

© Amazon MGM Studios

アイオウ・エディバリー:少なくとも私は、自分のキャラクターの真実と、観客が感情を揺さぶられる視点に集中しました。ルカ(・グァダニーノ監督)に全幅の信頼を寄せて、ショットをどう配置するのか、その瞬間をどう編集するかを理解することでした。観客の感覚の動かし方は、彼次第です。

でも、私たち一人ひとりに、キャラクターの中の真実を捉える瞬間があったと思います。特にアルマ役のジュリア・ロバーツに対して。そういう時は、観客にわかってほしい、信じてほしいという気持ちがあるのですが、そういう内面的な真実を自分で持っている必要があるのだと思います。

アンドリュー・ガーフィールド:そうですね。それが真実であろうと、そうでなかろうと、自らの真実を自分に納得させることって、今作のキャラクターたちが生き延びるためにどうしても必要なことなんです。鏡の中を深く覗き込みすぎないためにも。

──緊張感のあるシーンが多いですね。特にアンドリューには、感情を取り乱すシーンもありました。そういう撮影では、あえてナーバスな気持ちで挑みましたか?それとも、リラックスしていた方が感情表現に役立つものですか?

© Amazon MGM Studios

© Amazon MGM Studios

アンドリュー:素晴らしい質問ですね。両方だと思います。演技プロセスについて、素晴らしいことを聞いてくれましたね。

僕たちは常に、自分たちの演技の真実へと至る道を探り続けている。僕がいつも挑戦と失敗を繰り返しているのは、リラックスした状態、許容と開放の状態でいることです。同時に、内なる適切な感情を呼び起こしながら、無理に押し付けたり、ある意味偽ったりしないこと。自然で有機的な形でその境地に至り、シーンが終わるまでその状態を維持することです。

だからこそカメラが回っている間、自分を解放して、リラックスしていられる。ただ、共演者たちとその場にいられる。そしてうまくいけば、自分の中に作り出した「天候」が滲み出て、相互作用を始める。周囲の空気分子に、異なるエネルギーをもたらすことができるんです。

──この映画の冒頭で、あなたたちはたくさんの本に囲まれながら、知的な会話を繰り広げますね。でも物語が進行していき、会話がどんどん感情的・人間的になるにつれて、周囲の環境もシンプルになり、物も少なくなっていく。そういう雰囲気の変化が、演技にも影響を与えるものですか?

© Amazon MGM Studios

© Amazon MGM Studios

アンドリュー:うわぁ、すごくいい質問だ。あなたは映画監督になるべきですよ。

アイオウ:本当に!それで、多分そうですね。すごく役立つこともあります。二人の演者として繋がろうとする時、そういう風に感じることもあります。その場所とか、空間、着ているもの、そういう全てが、登場人物や空間を息づかせてくれる。

確かに、自分がより剥き出しに、裸になったりするような感覚があるとき、今作のキャラクターのように、自分自身もより生々しくなる瞬間があると思います。空間もそういうことを反映していて、触れるものや隠れられるもの、寄りかかれるものも少なくなる。そういう瞬間は追い詰められるというか。“今、あなたは私を見なきゃいけないし、私もあなたを見なきゃいけない”という感覚になりますね。

アンドリュー:本当に素晴らしい質問をありがとう。とても考えさせられて、刺激的なインタビューでした。心遣いをありがとうございます。

© Amazon MGM Studios

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『アフター・ザ・ハント』はPrime Videoにて独占配信開始中。

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