『ローグ・ワン』と「キャシアン・アンドー」間の矛盾?「考え改めて」と監督
『スター・ウォーズ』ドラマ「キャシアン・アンドー」は、全2シーズンにわたって『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)に連なる物語を丹念に描いた。シーズン2では3話ごとに1年を描く、合計4年分の重厚なストーリーが紡がれている。
細かな心情も時間をかけて豊かに描いたシリーズだが、『ローグ・ワン』との矛盾を指摘する声もある。そのうちの一つが、キャシアンが『ローグ・ワン』でジン・アーソとロマンスを匂わせていたことについて、「キャシアン・アンドー」での恋人ビックスへの想いと相反するのではないかということだ。
この記事には、「キャシアン・アンドー」シーズン2のネタバレが含まれています。
「キャシアン・アンドー」シーズン2は『ローグ・ワン』の直前期までを舞台としており、最愛のビックスはキャシアンに彼の運命を全うさせるべく、立ち去るという決断を下す。『ローグ・ワン』の物語に突入する直前まで、アンドーは明らかにビックスのことを想っている。
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一方『ローグ・ワン』でキャシアンは、ゲイレン・アーソの娘ジン・アーソと出会い、彼女と命を賭した任務を共にする中で絆を深めていく。だからといって、キャシアンとジンの間に恋愛感情があったわけではないと、「キャシアン・アンドー」のトニー・ギルロイ監督は米で訴えている。「ジン・アーソが彼の最愛の人だと思っていた人たちは、考えを改めなければなりませんね」。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にて見放題独占配信中 (C)2024 Lucasfilm Ltd.
『ローグ・ワン』スカリフの戦いの最後、デス・スターのスーパーレーザーによって惑星が滅びゆく中、キャシアンは最後の運命を共にしたジンと浜辺で抱き合いながら、“最後の瞬間”を迎える。これから惑星もろとも消し飛ぶという時には、誰だって抱き合いたくなるものだろう。あの瞬間、キャシアンはジンを抱きしめながらも、ビックスのことを想っただろうか?