論争を呼ぶ〝あの和菓子〟が洋風トロひやスイーツ化 「池袋の駅ナカで売ってそうな味」作るレシピに反響
小麦粉と卵を混ぜた生地の中に餡を入れて焼いた、〝アレ〟。しばしば論争になるほど様々な名前を持つ、おいしいヤツ。
近頃ではSNS上を中心に「ベイクドモチョチョ」なんて呼び名も使われつつあるのだが......その食べ方にも、新勢力が現れた。
3Dプリンターやレーザー加工機、業務用刺繍ミシンを個人所有する造形作家で、BASE内で刺繍服ブランド「moco10^-13 [モコモコ]」のショップも運営しているXユーザー「ツリロン/鶴居」(@turiron)さんが、2024年10月27日に投稿したのは、一見、何の変哲もない〝アレ〟の写真。しかし、実は違う。
ツリロンさんは、こうつぶやいている。
「ニチレイの冷凍ベイクドモチョチョを解凍しないままフライパンに放って溶かしバターで両面カリッと焼くと外は熱々カリカリ中はひやひやカスタードのスーパーベイクドモチョチョになるのでおすすめです 三つ食べた」
そ、そんなの絶対うまいヤツじゃん......!
いろんな味で、やってみた
どうしてこんな食べ方を思いついたのか。
28日、Jタウンネット記者が取材したところ、ツリロンさんはこう語った。
「メーカー推奨時間でレンチンしたところ、中身はぬるく外皮は水分でウェットなテクスチャだったので、生地の断熱性が強そうに見えました。 なので、フライパンでバターを敷いて焼いてみたところ、狙い通りの外は熱々カリカリ中は冷や冷やトロリな仕上がりになりました。パッケージを凝れば池袋の駅中あたりに出店出来そうな味だったため、postした次第です」(ツリロンさん)
うーん、聞けば聞くほど、美味しそう。
X上でも8100件を超える「いいね」(25年3月10日夕時点)のほか、
「これは試すか!」 「おいしそう」 「冷たいまま食べたら美味いてのは知ってたけど、そんな罪深アレンジがあったとは...!」 「これ真のベイクドモチョチョじゃない?」
と興奮するユーザーの声が多く寄せられている。
ということでJタウンネット記者も試してみることにした。
購入したのは、ポストにもあったニチレイの「今川焼 カスタードクリーム」。せっかくなので、同シリーズの「あずきあん」、「宇治抹茶あん」、「クリームチーズ」も揃えてみた。
ツリロンさんによれば、詳しいレシピはこう。
「テフロンコートのフライパンでバターを溶かし、凍ったままのベイクドモチョチョを置いて2分くらいでひっくり返し、反面も2分程度でひっくり返し、以降は様子を見ながら焼き目がパリッとするまで焼いて完成です」
これを元に、焦げないように仕上げた〝ひやひやカスタードのスーパーベイクドモチョチョ〟が、こちらだ。
外はカリカリで、噛むとバターがじゅわっとしみ出してくる。
中のカスタードはアイスみたいで、あつあつとひやひやの両方を一気に楽しめる。
これは確かに、池袋で新スイーツとして売られていてもおかしくない。完全にスイーツだ......! 普段のベイクドモチョチョ、もとい〝アレ〟っぽさは、あまりない。
ほかの味は...?
4フレーバーで試してみた結果、個人的に一番美味しかったのは、クリームチーズ。
カスタードよりもさらにアイス感が強く、さっぱりとした中身とバターでじゅわじゅわの外側が相性抜群だった。
逆に〝アレ〟としてはテッパンともいえる、和風の2種は、ちょっと相性がよくなかった。
悪くはない、決して悪くはないのだが......中のあずきあんも濃厚だし、外もバターで濃厚な感じが重すぎてしまう。あと、やっぱりあずきあんは、あったかい方が美味しいかも?
とはいえ、あくまで好みの問題かもしれない。
そして、ツリロンさんの投稿に寄せられていた反応の中に、
「溶かしバターにグラニュー糖をスプーン1杯分足してモチョチョ焼いてキャラメリゼしたら表面カリパリのブリュレみたいになるぜ」 「一度フライパンにバターを入れてグラニュー糖を溶かして、茶色になったカラメルを円柱に纏わすと美味しいかも」
というものがあったので、こちらも試してみた。
外がさらにパリッパリのカリッカリになって、もはや〝アレ〟の気配を一切感じない。これも、駅ナカやデパチカで、売ってそうすぎる......。
おうちで気軽に新スイーツを楽しみたい方は、ぜひ一度試してみてほしい。