備えは「自分事として」 公会堂で区防災講演会
保土ケ谷区防災講演会「親子で学ぼう!今すぐできる防災×片付け講座」が3月1日、保土ケ谷公会堂で実施された。保土ケ谷区災害対策連絡協議会と保土ケ谷消防署の主催。保土ケ谷火災予防協会の協賛。
第1部の講演会では、DrawerStyle代表の中村佳子さんが登壇。防災士や片付けのプロとしての視点で災害への備えについて話した。
中村さんは冒頭で、南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率が1月に80%に引き上げられたことに触れ、「いつどこで発生するか分からない。自分ごととして災害への備えを行うことは大切」と呼び掛けた。また、防災の2つの視点として「生き残る備え」(発災時に自身の命を守りスムーズに逃げ出すための備え)と「生き延びる備え」(外出先や在宅避難などを想定したライフラインが復旧するまでの備え)を挙げた。
さらに自宅ではすぐに逃げられる環境を作るために、家具が転倒した場合に出入口を塞いでしまうことにならないかをイメージすることが大事であると来場者へ訴えかけた。備蓄品は自宅以外にリュックやポーチ、車などに分散して収納する方法も紹介され、来場者は真剣に聞き入っていた。
続く第2部では、横浜市消防音楽隊が演奏を披露。行進曲『雷神』をはじめ、春をテーマにした童謡メドレー、となりのトトロのオープニングテーマ『さんぽ』などを演奏し、来場者を魅了した。また、ポートエンジェルス119によるストレージトランペットと呼ばれる演技用の楽器を使用したパフォーマンスも行われた。
当日ロビーでは保土ケ谷区民会議、保土ケ谷区災害ボランティアネットワーク、無印良品、横浜国立大学BOSAIラボなどによる防災に関するブースが出展。来場者には、長期保存可能なレトルト食品や防災マップなどが配布された。