パンはバターがなくてもおいしく作れる!しっとりもっちりに仕上げるコツを解説!
バターなし。パンのレシピ
調理時間:180分
バターなしで作るシンプルな丸パンレシピです。バターの代わりにオリーブオイルを使い、もっちり弾力のあるやわらかい食感に焼き上げます。バターの風味がないため、小麦粉の香ばしい旨味をダイレクトに感じられるのが特徴です。プレーンな生地はクセがなく、甘いトッピングや塩気のある具材など、幅広い食材と合わせやすいですよ。
材料(6個分)
強力粉:200g
砂糖:15g
塩:3g
ドライイースト:3g
水:140cc
オリーブオイル:大さじ1杯
バターなくてもしっとりふわふわに仕上げるコツ
バターの代わりにオリーブオイルを入れると、さっくり歯切れの良いソフトな食感に仕上がる
生地の伸びが良くなるまでこね、もっちり弾力のある生地を仕込む
成形前に生地を休ませる工程(ベンチタイム)をとることで、オーブンに入れたときにしっかり膨らむ生地になる
作り方
材料を混ぜる
強力粉、砂糖、塩、ドライイーストをボウルに入れてスプーンで混ぜ、水とオリーブオイルを入れて粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
※室温が低い冬場は30~40℃のぬるま湯を使うと発酵しやすいです。材料を混ぜるときは手にくっつきやすいため、スプーンやヘラ、しゃもじで作業するのがおすすめです。
室温で置く
粉っぽさがなくなったらラップをして20分ほど室温で置きます。オリーブオイル入りの水分の多い生地はべたつくため、こねる前に休ませることで水分がなじんでこねやすくなります。時間がない場合は省略可能です。
こねる
生地を作業台に移します。作業台に生地を押し伸ばすように10分ほどこねます。
生地の端をゆっくり引っ張ってみて、指が透けて見えるくらい伸びればこね完了です。生地がすぐにちぎれる場合はさらに5分ほどこねてください。
生地をまとめて一次発酵させる
生地表面にかるく打ち粉(分量外)をふり、表面が張るように丸めます。生地の側面をカードで支えるように添え、手前に引くと表面が張ります。
ボウルに入れてラップをかけ、室温で2倍以上に膨らむまで置きます。20~25℃の室温で70~80分、30~35℃で40~60分が目安です。※発酵後、中心に打ち粉(分量外)をはたいた指を差してみて、穴が小さく戻らず開いたままになれば発酵完了です。
分割して丸める
手に打ち粉(分量外)をはたいて膨らんだ生地を押して空気を抜き、6分割して簡単に丸めます。
室温で置く(ベンチタイム)
濡れ布巾をかけて室温で20分ほど置きます。成形前に休ませることで、生地が扱いやすくなるだけなく、膨らみやすくなります。
丸めなおす
手に打ち粉(分量外)をはたいて生地を押して空気を抜き、丸めなおします。
※表面が張るように4~5回折りたたむように丸め、とじ目を指先でつまんでとじます。
最終発酵をとってオーブンを予熱する
生地をクッキングシートに並べ、濡れ布巾をかけてひとまわり大きく膨らむまで置きます。オーブンに発酵機能があれば35℃で30~40分を目安に発酵させてください。
※天板ごとゆっくり揺らし、生地がふるふる揺れるくらい膨らめば発酵完了です。もしくは、打ち粉(分量外)をはたいた指でそっと表面を押し、跡が少しつくやわらかさを目安にします。
オーブンを180℃に予熱します。
オーブンで焼く
180~190℃に予熱したオーブンで約15分焼いて完成です。
よくある質問
オリーブオイルはほかの油でも代用できますか?
代用できます。サラダ油、米油、太白ごま油など、クセのない油がおすすめです。
強力粉ではなく薄力粉でも作れますか?
薄力粉では作れません。もっちりふんわり膨らむパンを作るには、たんぱく質を多く含む強力粉を使う必要があります。
ドライイーストではなくベーキングパウダーでも作れますか?
ベーキングパウダーでは作れません。ドライイーストは酵母がゆっくりガスを発生させてパンを膨らませますが、ベーキングパウダーは化学反応によって短時間でガスが発生します。生地を何度も休ませて旨味を引き出すパン作りには、ベーキングパウダーは適していません。
焼く前の生地は保存できますか?
焼く前の生地の保存はむずかしいですが、保存する環境や生地の状態が良ければ可能です。一次発酵中の生地は冷蔵庫で丸1日保存でき、ベンチタイム後の生地は冷凍で1カ月ほど保存できます。
冷蔵生地は、室温に20~30分置いて常温に戻してから使いましょう。冷凍生地は室温で2~3時間、冷蔵庫で6~8時間かけてゆっくり解凍してから使ってください。
焼いたパンはどのように保存すればよいですか?
常温で1~2日、冷凍で約1カ月保存できます。常温保存する場合は、粗熱が取れてから保存袋に入れてください。冷凍する場合は、ひとつずつラップでぴったり包み、フリーザーバッグに入れて空気を抜いた状態で冷凍します。
油不使用のレシピはありますか?
バターやオリーブオイルなどの油脂を一切使わないレシピもあります。油不使用でもふんわりやわらかいパンが焼けますよ。
こねないで作れるパンはありますか?
こねないでもパンは作れます。ひと晩かけてゆっくり発酵させる、味わい深いパンレシピを参考にしてみてください。
一次発酵や二次発酵はスキップできますか?
スキップできません。一次発酵では小麦粉の旨味を引き出し、二次発酵ではふんわり膨らむ力を蓄える目的があり、シンプルな丸パン作りには必要不可欠な工程です。
一次発酵や二次発酵の時間を短縮できますか?
発酵時の温度を上げれば短縮可能です。一次発酵は30~35℃で40~60分、二次発酵は35~40℃で20分ほどが目安です。急いで焼くと、膨らみが悪く目が詰まった生地になってしまうのでご注意ください。
オーブンの発酵機能がありません
オーブンの発酵機能がなければ、オーブンに40℃ほどの湯を張ったボウルを置き、パン生地を入れたボウルや天板を置いてください。乾燥を防ぎながら温かい発酵環境を作れます。
量を変えたら発酵時間は変わりますか?
ほぼ変わりません。半量で作る場合も倍量で作る場合も、発酵時間を重視せず、生地の状態を見ながら発酵させてください。
具材を入れたりのせたりしてアレンジはできますか?
お好みのアレンジが可能です。つぶあんやこしあんを包んであんぱんにする、細長く成形した生地にウインナーソーセージを押し込んでソーセージパンにする、などのアレンジにも挑戦してみてください。
ホームベーカリーで生地を作れますか?
ホームベーカリーでも作れます。一次発酵までの工程はホームベーカリーに任せられます。
生地がべたべたしてこねられません
液状の油入りの生地はべたついてこねにくいのが特徴ですが、こねているうちになめらかになってきます。手にくっつく生地をこねたくないという方は、ボウルをまわしながらヘラで生地を30回程度折りたたんで20~30分休ませる、という工程を2~3回繰り返すだけでも十分です。
バターなしでおいしいパンを焼いてみましょう
焼きたてはふんわり、冷めるともっちり弾力がでます。バター入りのパンより目が詰まっていてむぎゅっと食感があり、食べごたえがばっちり。オリーブオイルの風味やドライイーストの匂いはほとんど主張せず、小麦粉の旨味を強く感じられました。
冷めてもしっとりの食感のままおいしく食べられますが、アルミホイルに包んで200℃か1000Wで3~5分焼くと、焼きたての食感が復活しますよ。むぎゅっと食感が好きな方や、バターなしで焼きたいときはぜひお試しください。
ライター:Uli(フードコーディネーター/パンシェルジュ/薬膳アドバイザー/レシピライター)