【ちょっくらお茶さんぽ】お茶をテーマに歩こう!<静岡県立美術館・静岡県立大学編>
静岡にはお茶とゆかりのある場所が身近にたくさんあります。お茶をテーマに歩いてみませんか。
なぜここに茶畑が?静岡県立美術館“彫刻プロムナード”
一見、同じ茶の木のように見えますが…。「やぶきた」のほか13種類の茶の木が植えられています。
紅茶で知られるアッサム種も植えられています。
杉山彦三郎記念茶畑
日本のお茶栽培で約7割を占める品種「やぶきた」を選抜したのが安倍郡有度村(現静岡市駿河区中吉田)出身の杉山彦三郎(1857年生まれ)です。彦三郎はより良い品種を求め全国を回り、谷田の試験地に茶の樹を植栽しました。
彦三郎が選抜した60余種のうち、13種類が保存されています。現在、茶畑は同美術館のボランティア「地域連携・草薙ツアーグループ」が中心となり保護育成しています。
やぶきた原樹
杉山彦三郎が発見した「やぶきた」の原樹は、静岡県立美術館に向かうけやき通りの一角に保存されています。
地域と美術館をつなぐ茶畑
「ボランティアの方々と一緒に茶畑を通じて地域と美術館をつなげたい」と話すのは同美術館の職員さん。草薙ツアーグループは、春に一般参加の茶摘みを行い、製茶したお茶を美術館の企画展に合わせて年に数回、来館者に振る舞っています。
13種とやぶきたをブレンドしたお茶「やまびこ」をイベントで振る舞っています。
写真提供:草薙ツアーグループ
歴史ある茶畑を守り、お茶をきっかけに美術館が身近な場所になってほしい-。小さな茶畑には、茶畑に携わる人たちの熱意と情熱が込められています。
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■静岡県立美術館
住所:静岡市駿河区谷田53-2
休館日:月曜日(祝日の場合開館・翌日休館)
問合先:企画総務課 054-263-5755
1年を通してお茶を楽しもう!静岡県立大学Tea Cafe
Tea Cafeを楽しむ学生たち
同大学の草薙キャンパス地下食堂で月1回、季節に合わせたお茶や国内外のお茶を楽しめるFree Tea Cafeが開催されています。主催するのは、静岡県立大学茶学総合センターの中村順行センター長。学生に気軽にお茶を飲む場や学ぶ機会を提供し、お茶の魅力を発信するために開催しています。
さまざまな種類のお茶を楽しめます。
常連の学生からは「いろいろなお茶を飲めて毎月楽しみ。Tea Cafeがある日はモチベーションが上がる」と大好評です。毎月テーマが変わるので、お気に入りのお茶を見つけてくださいね。
5月のTeaCafe開催案内
一般の方も大歓迎。予約不要なので当日直接会場へお越しください。詳細は大学のHPをご覧ください。
テーマ:新茶
日時:5月8日(木)11:00~13:00(お茶が無くなり次第終了)
会場:はばたき棟 地下食堂「はばチカ」
住所:静岡市駿河区谷田52-1
参加費:無料
問合先:茶学総合研究センター054-264-5920
※公共交通機関をご利用ください。
※この記事はシミズ毎日2025年4月27日発行号を一部再編集し、掲載しています。
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