中国が月面に原子力発電所を建設!?「月って誰の物?」と内藤剛志も困惑
野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週月~金曜9時~13時)。4月24日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、邦丸アナとパートナーで俳優の内藤剛志が、中国が月面に原子力発電所を建設するというニュースについて意見を交わした。
野村邦丸アナ「中国の宇宙当局者は昨日、月面に原子力発電所を建設することを検討していると明らかにしました。月面に整備する国際研究ステーションに電力を供給するためで、ロシアと協力ということなんですね。中国の習近平指導部は国際月探査アルテミス計画を推進するアメリカに対抗して、宇宙開発で主導権を握ることを狙っています。中国は2030年までに中国人初の月面着陸の実現を目指していて、月面に持続可能な国際研究ステーションを建設する計画も推進しているとのことです」
内藤剛志「その昔ですね、誰が一番最初に月に行くか競っていた頃……ロシアがまだソ連だった時代ですね、アメリカのアポロ計画で良かったんですかね? 最初に月面に人類が着陸したのは」
邦丸「そうです。アポロ11号」
内藤「そういう、国を賭けたある種の戦いだったわけじゃないですか。代理戦争というと言葉は良くないですけれども、またそういうことなんですかね? だって中国はロシアと協力してやるわけでしょう? じゃあ、世界中で協力して……例えばですよ、原発がいいかどうかは置いといて。『地球規模で、地球のすべての国で月に原発を作りましょう』ではないじゃないですか。また、そういうことで戦うのかっていう気持ちがしますね」
邦丸「『月面帝国主義』って言ってる人もいますけど、自分の国の植民地を月に作ると」
内藤「あの……月って誰の物なんですか?」
邦丸「あれ所有権って何かあったよね、一時期。『あなたも月の土地が買えます』とかって。誰が認めてるのか、それはわからないけど」
内藤「でしょ? だからまたこの何ていうか、いがみ合いというと言い過ぎですけど、『パワーバランスを、またこの月でもやるのか?』ってすごく思う。月はみんなの物じゃないんですか?」
邦丸「本来は月には所有権というものは無いって考えが、一番いいんじゃないかと言われたんだけど、でも大国は自分のエリアが欲しいんでしょうな。これ地球で今やってることと同じことを月でやろうとしてるのは、内藤さんがおっしゃる通り『何だよそれーっ?』」
内藤「と、思いますよね。じゃ、アメリカと中国が、とか。そういうのだったら別じゃないですか。またここで二分されてるよねって感じがすごくするし。で、アメリカが月に行かなくなった理由って、他にやることがいっぱいあるからですよね。例えば違う惑星へ行く探査機みたいなのをたくさん飛ばしてるから、総予算の中から色々分配すると。宇宙に対してね? となると、月に行くっていうのは誰が一歩目かだけの戦いだったような気がするんですよ」
邦丸「だから当時の米ソではどっちが早いかって……」
内藤「また同じことの繰り返しじゃないですかね。もっと宇宙ではやるべきことがたくさんあるんじゃないですか? それとも、月にそういう発電所を作ることが、地球にとってはいいってことになるんですかね?」
邦丸「まあ、超大国といわれているアメリカ、ロシア、中国、あるいはヨーロッパの各国とかもちろん日本も含めて、みんなでお金を出し合ってやろうよって作った国際宇宙ステーションがあるでしょう。あれもロシアがそこから手を引いちゃったわけです。その国際宇宙ステーションに滞在していた日本人宇宙飛行士の方に番組で話を聞いたけど、『どうなんですか? 米ロとのどうのこうのって』『あるわけないじゃないですか。あんなちっちゃいところで人間的なぶつかりあいがあったらやってられませんよ』って。日本だってロシアのソユーズに乗って宇宙へ行ったりとかしてましたよね。だから内藤さんのおっしゃる通り、宇宙開発も協力してやればいいのに、一部の国だけで月面で原発作ってさあ、日本の事故のことも忘れてないとは思うけども、万が一の処理を誰がやるんだよっていう」
内藤「どういうことなんですかねえ? 『人間は変わらないのか!』ってことですか?」
邦丸「まあ、要するに悠久の宇宙の歴史からすると『まーたやってるよ、人間が』って思うのかも知れないですねえ」