本格的でおいしい「薬膳スープ」を自宅で簡単に作れるキットを紹介!うま味が凝縮されたクセのない味も魅力
SBSアナウンサーの重長智子です。 子育てをしながら働いていることもあり、夕食はミールキットを使って時短料理をすることがあります。2月25日(火)の「Soleいいね!」では、自宅で手軽に作れる薬膳料理を紹介しました!
実は薬膳料理のキットを販売している会社が、静岡県内にあるんです。それが藤枝市堀之内にある「夏越物産」。主に業務用の乾物(乾燥シイタケやキクラゲなど)を取り扱っています。
今回はスタジオに「夏越物産」営業部長兼薬膳料理教室の講師でもある夏越暁旭(あき)さんが登場!夏越さんは25年前、中国から来日しました。
10年ほど前にご主人がシイタケ販売を始めたことから、乾物を詳しく学ぶようになったそうです。 若い世代には少し敬遠されがちな乾物ですが、現代人にとってスーパーフードと言ってもいいかもしれません。というのも…
1.保存性が高い
乾物は、野菜や海藻など食材を乾燥させて水分を抜いて長期保存ができるようにした食品。水分を抜くことで微生物の繁殖が抑えられるので、常温でも保存が可能です。
2.栄養価が高い
水分が抜けることで栄養価が変化し、食物繊維やカルシウム、ミネラルが大幅にアップするそうです。
3.うま味が凝縮
水分が抜けてうま味が凝縮!特にキノコ類は乾燥させることでうま味成分の「グルタミン酸」が凝縮され、よりおいしくなります。
こうした乾物の魅力を活かした「薬膳手作りキット」が昨年秋に完成! これを使えば、誰でも簡単に本格的な薬膳スープを作ることができます。
今回はその中から、2種類のスープを紹介します!
薬膳スープ 1
具材は乾燥シイタケ、黄耆(オウギ)、なつめ、黒キクラゲ、クコの実。黄耆には気の巡りを良くする効果があるそうです。
薬膳スープ 2
具材は乾燥シイタケ、当帰(トウキ)、なつめ、黒キクラゲ、クコの実。当帰には血の巡りを良くする効果があるそうです。
作り方は、水の入った鍋に、鶏肉(もも肉もしくは手羽先)、水で戻した乾物を加えて煮るだけ。仕上げに塩で味を整え、クコの実を添えれば完成です!
薬膳スープという名前だけ聞くと飲みにくいのかなと思われるかもしれませんが、どちらのスープもシイタケと鶏肉のうま味がたっぷり出て、クセがなくおいしくいただけました。
また夏越さんは、デザートスープも考案しています。「白キクラゲのデザートスープ」と「黒キクラゲのデザートスープ」。夏には氷を入れて冷製スープとしても食べられますが、今の時期はあたたかいスープがおすすめです!
お好みで季節のフルーツを入れると一層味に深みがでるそうですよ。放送後、スタッフに振る舞ってくれました。
難しそうにみえる薬膳料理ですが、料理キットなら日々の食事に手軽に取り入れることができそうです。
私も自宅で作ってみました!
薬膳キットの取り扱い店
道の駅「KADODE OOIGAWA」、藤枝駅北口の観光案内所、藤枝郵便局、藤枝茶町郵便局、藤枝駿河台郵便局、八百屋本陣、オンラインショップ(「夏越薬膳」で検索)
夏越さんは、花粉症などの相談に応じて、薬膳料理をコース料理で体験できる完全予約制の事業「薬膳料理8910(やくぜん)」も経営中です。気になった方はInstagramでチェック、または「薬膳料理8910」で検索してみてください!