澤円が回答!出社が嫌でフルリモートできる会社に転職すべきか迷ったときに整理したい三つの視点
澤円の「モヤモヤ言語化ラボ」
皆さんこんにちは、澤です。
今回は、読者の方から寄せられた「働き方のモヤモヤ」を一緒に言葉にして、頭の中を整理してみましょう。
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相談内容
今働いている会社はもともとフルリモートOKだったんですが、来年から週2日出社に切り替えるって話が出ていて、だんだんリモートできる日が減らされそうで憂鬱です。
通勤は正直したくないし、家の作業環境も整えてきたのに、また満員電車に戻るのかと思うとモチベが下がります。とはいえ、フルリモートにこだわって転職しようとすると選択肢がすごく限られてしまって……。
こういうときって、やりたい働き方を優先して転職活動を続けるべきなんでしょうか?
それとも、多少の出社は割り切って条件のいい会社に行くのが現実的なんでしょうか?
目次
フルリモートにこだわる理由を「言葉にして」みようモヤモヤを整理する三つの選択肢会社を活かす=住む場所を変えるという選択肢新天地を探す=時間をかけてフルリモートの会社を探す自分を高める=思い切って独立しちゃう「自分らしい働き方」を見つけるために
フルリモートにこだわる理由を「言葉にして」みよう
これ、めちゃくちゃ多くのエンジニアの方から相談されました!
実際のところ、ボクはフルリモート大好き人間で、コロナ禍になった途端に「あ、もう会社に行かなくていいんだし、所属してる必要もないな」って思って独立しちゃいました。
満員電車、最悪ですよね。もう2度とあんな物に乗って仕事に出かけたくはないと心から思います。
せっかく家でも仕事ができる環境があるのに、あの圧迫感でHP削られて仕事するのか・・・というストレスはよーく分かります。
ということで、その気持ちを中心に置いてこれからのキャリアを考えてみてはいかがでしょうか?
まずは、「なぜフルリモートにこだわりたいのか」を言語化してみましょう。
通勤が嫌なのか、集中できる環境を守りたいのか、時間の使い方を自分で決めたいのか。
モヤモヤの中身をはっきりさせると、次にすべき行動が見えてきます。
モヤモヤを整理する三つの選択肢
実は 選択肢はいくつもあると思います。
今回は、「会社を活かす」「新天地を探す」「自分を高める」の三方向で考えてみましょう。
会社を活かす=住む場所を変えるという選択肢
今所属してる会社好きですか?同僚と一緒にいると楽しいですか?マネージャーとの関係は良好ですか?
もし全てがイエスなのなら、所属しているということをトッププライオリティにして、いっそ引越しをしてしまうのはどうでしょう?
会社から歩いて行ける場所を見つけるとか、自転車通勤できる場所にするとか、方法はいろいろあります。
人間関係は仕事をする上で極めて重要な資産です。
転職すれば、基本的に人間関係構築はゼロスタートになります。
どっちがいいかを考えてみてはどうでしょう?
新天地を探す=時間をかけてフルリモートの会社を探す
選択肢が限られるとはいえ、フルリモートで仕事ができる会社はなくはないですよね。
それなら、今の会社に籍を置きながら、隙間時間に時間をかけてフルリモートの会社を探しましょう。
そういう会社であれば、面談などもリモート実施が多いと思うので、アプローチ先の数を増やすこともできそうです。
片っ端から面談を受けて、転職の可能性を高めていきましょう。
また、場合によってはパートタイムで仕事を受けて、副業として参加し始めてもいいかもしれません。
そして、頃合いを見てフルコミットに切り替えるというやり方もあります。
転職活動は、解像度を高めていくのが大事。
「あんまりいいのがないな〜」と漠然と見るのではなく、もっと細かく観察をしてみましょう。
そのためには、情報の宝庫である転職サービスが情報収集の大きな味方になってくれます。
IT企業に強い転職サービスを提供している会社もたくさんあります。
片っ端からウォッチして、ちょっとしたチャンスも見落とさないように感度を上げていきましょう。
自分を高める=思い切って独立しちゃう
これはボクのパターンですね。
ボクは、2020年8月に日本マイクロソフトを辞めました。
辞めなくちゃいけない理由は特になかったのですが、23年も在籍しましたし、同じポジションを9年も続けていたので、潮時かな〜〜とは思っていました。
そして、いろいろキャリアを考えた結果、「どこかにフルコミットするよりも、いろんな会社や組織とお付き合いする方が性に合っている」という結論に達しました。
これは、自分をじっくり観察したうえでの最終判断でした。
独立や起業は、究極の自己責任となります。
ただし、めちゃくちゃ自由でもあります。
自己責任で誰のサポートもない状態だとしても、やっぱり自由に仕事をしたい!と思うなら、独立はオススメです。
ただし、「最低限ここからは発注を受けられる」というツテが複数あることが条件だと思っています。
独立してから発注してくれる相手を探したり、起業してからマーケット開拓をしようとするのは、無謀と言っていいでしょう。
そのような準備は、勤め人をしている間にすることを強く推奨します。
「自分らしい働き方」を見つけるために
ちなみに、フルリモートで大活躍している人たちを観察してみると、対面での仕事の時に圧倒的パフォーマンスを発揮し、かつ人間的にも魅力的であるという共通点があります。
そういう人たちは、フルリモートであることが一切ハンデにはならず、出社前提の会社で例外的に「あの人は仕方がない」というポジションを得られたりしています。
今の会社で、誰からも文句を言われない立場を確立してしまうというのは、最高の解決方法かもしれません。
そういう人のところには、チャンスの方から近寄ってきてくれます。
「この分野なら、あなたしかいない」と言われるポジションを作るために仕事に邁進するのが、働き方の自由度を高めるための一番の近道かもしれません。
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