11月1日に講演会「旅する書籍」 東アジアの書籍文化を古本屋から探る
山口大学人文学部による異文化交流研究施設講演会「旅する書籍 古本屋がつなぐ東アジア」が、11月1日(金)に開かれる。時間は午後6時から7時半までで、会場は同大吉田キャンパス(山口市吉田)内同学部小講義室。
「いわゆる漢字圏の東アジア諸国では、古くから読書人が書籍に対して共通な関心を持っており、書籍は諸国の間で絶えず流通してきた。その拠点となった古本屋の歴史や秘密を解読することで、東アジアにおける書籍文化の全貌を明らかにすることができる」との趣旨で開催される。
講師を務めるのは、京都大学人文科学研究所非常勤研究員の瞿艶丹(ク エンタン)さん。近代中国の医療社会史および書籍文化史が専門。中国語圏において蘇枕書(ソ シンショ)名で長年文筆活動も行っており、著書に「京都古書店風景」「歳華一枝:京都読書散記」などがある。
今回の講演について瞿さんは「漢籍・和刻本・朝鮮本のような『古典籍』は、古くから東アジア全体で流通し、多くの人々に読まれ愛されてきた。これらの書物の寿命は人間の寿命をはるかに超えている。今回は古本屋に焦点を当て、どのような書籍が売られていたのか、これらの書籍が誰に購入されたのかについて報告する」と話している。
聴講は無料で、事前申し込みは不要。同キャンパス正門付近の駐車場も使用できる。問い合わせは、同学部石田研究室(TEL083-933-5228)へ。