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原爆の実態、市民に訴え 展示を児童ら見学

タウンニュース

パネルを見学する東住吉小の児童

「中原・平和をねがう原爆展」が3月7日から12日まで、中原市民館で開催され、多くの人が観覧に訪れた。同実行委員会(清水陽子実行委員長=人物風土記で紹介)が主催し、15回目を迎えた同展。今年、戦後80年を迎えることから、「ちゃんと知ろう戦争・みんなで考えよう平和」をテーマに、期間中さまざまな展示や企画を行った。

「原爆と人間」パネルで原爆の実態を展示。広島市立基町高校創造表現コースの生徒たちが被爆体験者の記憶をヒアリングしながら描いた油絵「次世代と描く原爆の絵」や、核を取り巻く情勢や核兵器禁止条約の現状、平和を願う市民の俳句や絵手紙なども展示された。

9日には、長崎で被爆した陣川幸子さんが来場者に向けて体験を語った。陣川さんは「話すことで知ってもらい、展示を見てもらうことで深みを増す。続けられる限り伝えていきたい」と話した。

10日には東住吉小学校の5年生が総合の学習の時間に訪問。展示を熱心に見学し、折鶴の作成のほか、平和のメッセージを書いて会場に設けられた「平和の樹」に貼り付けた。児童は「自分が見る前に思っていたよりも何倍も被害が大きく、むごいと思った」「この時のことを繰り返してはいけないと思った」と感想を述べた。

実行委員長の清水さんは「今年15回目で初めて学校の子どもたちができてくれた。これからは若い世代にもっと伝えていきたい」と話した。

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