KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』 より多くの方が安心して観劇を楽しんでもらうための「やさしい鑑賞回」を実施
2025年2月8日(土)~2月22日(土)KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>にて上演される、KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』にて、「やさしい鑑賞回」を行うことが発表された。
本公演は、『花と龍』は芥川賞受賞作家・火野葦平が自身の両親をモデルに描いた躍動感あふれる長編小説を原作とした舞台。玉井金五郎という男とマンという女が出会い、信念に沿って、逞しく、麗しく生き抜く様、そして二人を取り巻く様々な人物との人間模様をスリリングに描いた物語だ。
齋藤雅文が脚本、長塚圭史が演出を務め、福田転球、安藤玉恵、松田凌、村岡希美、稲荷卓央、 北村優衣、森田涼花、成松修、新名基浩、大鶴美仁音、坂本慶介、北川雅、山内圭哉、長塚圭史、大堀こういち、ほかが出演する。
KAAT神奈川芸術劇場では、昨年から神奈川芸術文化財団 社会連携ポータル課という専門の部署を中心に、舞台芸術がどなたにも楽しんでもらえるものになるための取り組みをすすめている。
今回の『花と龍』では、鑑賞サポートとリラックスパフォーマンスの要素を盛り込んだ、KAAT 神奈川芸術劇場初の試みとして2月19日(水)14:00回にて「やさしい鑑賞回」を実施。
リラックスパフォーマンスは、近年欧米では定着しつつあり、日本の劇場でも拡がりをみせているもので、自閉症スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)などの発達障害のある人など、「従来の劇場空間では芸術鑑賞に不安がある人たち」も安心して鑑賞できるように配慮された公演形態のこと。照明や音響などの刺激を弱めたり、扉を常に開放して会場の出入りを自由にするなど、幅広い層の観客に楽しんでもらうための配慮がなされている。
KAATが実施する「やさしい鑑賞回」はこれまでの公演でも取り組んできた鑑賞サポートと、リラックスパフォーマンスの要素を取り入れ、年齢や障がいの有無に関わらず多くの方が一緒に楽しめる公演を目指している。通常よりも音や光をやさしい設定にしたり、客席も真っ暗にならならい。客席で音をたてても体が動いても大丈夫で、劇場デビューの方、静かに鑑賞することに不安のある方、強い音や光が苦手な方等にも楽しむことができる公演となっている。