泉図書館 子どもの読書活動 推進 文科大臣表彰を受賞
子どもの読書活動推進に優れた取り組みをしたことが評価され、泉図書館(古橋正人館長)が「2025年度優秀実践校・図書館」の文部科学大臣表彰を受賞した。4月23日には東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで表彰式が行われた。
読み聞かせで実績
同館では市立小中学校の授業で教職員が資料として使用する本の選択について、図書館司書がアドバイスするなどの「学校連携事業」に18区でいち早く着手。児童図書を担当する司書の西川もとさんによると、中学生が社会科の授業で東京見学を行う際、下調べに使う書籍の問い合わせを受け、ガイドブックの紹介などをしているという。
このほか、いずみ野中学校図書委員会とコラボレーション。2023年と24年の夏休み、同図書館に生徒が出張し、来館した子どもたちの前で大型絵本や紙芝居の読み聞かせをしている。
また小学校で保護者が行っている読み聞かせ。その経験が少ない人向けに、本の選び方や児童に興味を持って聴いてもらう「コツ」も解説する。「絵が大きく見やすいかどうか。教室の一番後ろの子どもに届くように読むことがポイント」と西川さんは笑顔で語る。
古橋館長は「受賞は光栄。本を通じて子どもたちや学校の役に立つ取り組みを継続していきたい」と話す。